アメリカ経済があまりに悪化しているため、ドル・ディスカウント・ストア・チェーンでさえ閉店している


【Natural News】2024年5月29日 キャシー・B著

https://www.naturalnews.com/2024-05-29-economy-bad-dollar-stores-closing-down.html

ダラーショップはバーゲンを求めるアメリカ人の間で長い間人気があったので、景気が悪くなれば商売繁盛になると思っていただろう。しかし、その逆が起きている。景気が悪化して、ドル・ストアでさえも開店を維持できなくなっているのだ。

 

カリフォルニアに本社を置くディスカウント・ストア・チェーンの99セント・オンリー社は最近、数十年にわたってディスカウント商品を販売してきた371店舗をすべて閉鎖すると発表した。

 

同社は閉店の理由を、インフレ、消費者需要の変化、パンデミック(世界的大流行)など、さまざまな経済的要因としている。

 

一方、ファミリー・ダラーのオーナーであるダラー・ツリーは最近、約1,000店舗を閉鎖すると発表した。今年中に600店舗が閉鎖される予定で、さらに370店舗が数年後に店舗の賃貸契約が切れる際に廃業する。

 

これは全店舗数のおよそ15%に相当する。ダラー・ツリー・チェーンは、数十年にわたり安定した価格を維持してきたが、ここ数年は着実に値上げを続けている。

 

ダラー・ツリーの会長兼CEOであるリチャード・ドライリング氏は、SNAP給付金の削減も苦境の一因であるが、消費者支出の減少も同様である、と述べた。

 

また、最低賃金の引き上げや賃料の上昇に伴う人件費の高騰や高額なリース料も、事業を継続することを難しくしている。

 

両チェーンとも、利益を圧迫している万引きの問題を指摘している。

 

ニューヨークやロサンゼルスのような都市では近年、万引きが急増しており、多くの小売業者が万引きに対する罰則がないことに不満を訴えている。

 

また専門家の中には、万引きが流行し始めてから食料品の価格が25%上昇している今、より伝統的なディスカウントストアがディスカウント志向の顧客をダラーストアから奪っていると考える者もいる。

 

ダラー・ジェネラルのCEO、トッド・ヴァソス氏は言う。

「ここ2、3年のインフレ環境は衝撃的でした。」

 

■■大型チェーン店との競争がドル・ストアから顧客を引き離す

 

インフレは低所得層の買い物客に不釣り合いな影響を与えるため、多くの買い物客は、可能な限りお得な買い物をするために、あちこちの小売店の価格を比較している。

 

ウォルマートやターゲットのようなチェーン店は品揃えが豊富で、その割引価格の一部は、ドル・ストアの高額商品とかなり競争力がある。

 

例えば、ターゲットは最近、肉、パン、新鮮な果物、ソーダ、ペットフード、牛乳など、店舗で頻繁に購入される1,500品目を値下げすると発表した。

 

破産申請の中で、99セント・オンリー社はコストコウォルマートなどのライバルに追いつくのに苦労していることを認め、次のように指摘した。

「競争が激化するディスカウント・リテール業界は、その打撃を受け続けている。」

 

ダラー・ゼネラルはまた、セルフレジを利用して商品を盗む輩が増加している問題に対処するため、300店舗でセルフレジを撤去すると発表した。