ポーランドで食品盗難が増加

食料品店での万引き増加の背景に物価高がある、とザ・リパブリック紙が報じている。

 

         

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【RT】2023年3月11日

https://www.rt.com/business/572745-poland-food-theft-rise/

 

ポーランドで2022年に万引き犯罪の件数が約3分の1に増加したと、ザ・リパブリック紙が警察データを引用して3月9(木曜日)に報じた。

 

統計によると、窃盗の件数は年間ベースで31.1%も増加し、32,000件以上となった。

 

ポーランドの16の地域のうち、ルブリンだけがこのような犯罪の増加を記録しなかったと報告されている。

 

ポーランド貿易流通機構のレナータ・ユスキエヴィッチ会長は、「盗難の増加は、市場でトラブルが起きていることを示す明確なシグナルである」と述べている。

 

価格の高騰がこのような犯罪に走らせていると指摘し、店舗にとっては「大きな課題」であると同時に、営業コストのさらなる上昇を促している、と付け加えている。

 

報告書によると、食品が最も多く盗まれており、次いで高価な香水や蒸留酒などの贅沢品、小型電子機器が盗まれている。

 

ポーランド経済は、隣国ウクライナの紛争と対ロシア制裁の影響によるインフレ率の高騰と個人消費の落ち込みの中で、2022年に減速した。

 

公式統計によると、2023年の初めにはインフレが加速し、1月の消費者物価は前年比で17.2%上昇した。

 

エコノミストは、インフレ率は今後も上昇し続けると予測しており、ポーランドは今年、EUで最も高いインフレ率になると予測されている。


ポーランド中央銀行のアダム・グラピンスキ総裁は、今年第1四半期に一時的な変動がある可能性はあるものの、景気後退は回避されるとの見通しを示した。