コビッドによる死者は2年間で約1,300万人-WHO

2020年5月16日、ニューヨーク・マンハッタンにあるレノックス・ヒル病院の救急治療室に救急車から患者を搬送する救急医療スタッフ。© Getty Images / NurPhoto

【RT】2024年 5月24日 17:34 ホームワールドニュース
https://www.rt.com/news/598197-covid-pandemic-deaths-who/
2020年には世界第3位、2021年には世界第2位の死因に。

世界保健機関(WHO)が5月24日(金曜日)に発表した新たな報告書によると、コビット19パンデミックの間に推定1300万人が死亡した。このウイルスは瞬く間にアメリカ大陸における主要な死因となった。

 

この病気は2020年には世界で3番目に高い死因となり、2021年には2位に浮上した。コビッド19はアフリカと西太平洋を除く世界の全地域で死因のトップ5に入っていた。

 

WHOによると、パンデミックは平均寿命の改善における「10年近くの進歩をわずか2年で一掃」した。報告書では、2019年から2021年の間に、世界の平均寿命は1.8歳減少し、2012年と同水準の71.4歳になると強調した。

 

同様に、世界の健康寿命も2021年には2012年の水準である61.9歳まで後退した。

 

WHOの報告書によると、アメリカ大陸と東南アジアが最も大きな打撃を受け、2019年から2021年の間に平均寿命は約3年、健康寿命は2.5年減少した。一方、西太平洋地域はパンデミックの最初の2年間は「最小限の影響」であったという。

 

WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長は、「私たちは、進歩がいかにもろいものであるかを忘れてはならない」と述べ、「わずか2年間で、コビッド19のパンデミックは、平均余命の10年間の進歩を消し去った」と指摘した。

 

コビッド19は当初2019年後半に出現し、約1世紀ぶりの大流行に発展した。

 

医学誌『ランセット』は以前、コビッド関連の死亡者数は1800万人に上る可能性を示唆した。

 

WHOの報告書は、パンデミック前に最大の死因であった虚血性心疾患や脳卒中、がん、慢性閉塞性肺疾患アルツハイマー病などの認知症、糖尿病などの非感染性疾患が、2020年から2021年の非コビドによる死亡の78%を占めると言及した。