英国、食料と水の備蓄を市民に呼びかけ

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【RT】2024年 5月 22日 19:05 ホームワールドニュース

https://www.rt.com/news/598073-britons-stockpile-food-water/

新しいウェブサイトがあらゆる災害に備える方法を紹介


イギリス人は、あらゆる災害に備えるために、食料と水の備蓄を始め、「家庭の緊急計画」を立てるのが賢明である、と政府が作成した新しいウェブサイトが述べている。

 

オリバー・ダウデン副首相が作成したこのウェブサイトは、「Prepare(備えよ)」と名付けられ、人々の安全を当局の手に委ねないよう呼びかけている。

 

このイニシアチブは、自然災害から紛争に至るまで、様々な脅威が増大しているとされる中で、国家を「より強靭な」ものにしようとするダウデンの後押しの一環である、と英国メディアは報じている。

 

5月22日(水曜日)にキングスカレッジで開催されたロンドン防衛会議で、副首相は 「レジリエンスは家庭から始まる 」と述べた。

 

私たちは、社会全体が次のショックに備え、さらにはそれを防ぐことができるよう、先手を打って取り組んでいる。

 

政府によれば、英国が直面する可能性のある「ショック」のリストには、サイバー攻撃や停電から、洪水、バイオハザード太陽フレア、新たなパンデミックまで、あらゆるものが含まれている。

 

この点に関して当局が提供しているアドバイスには、「地元地域のリスク」に精通すること、警報や警告に登録すること、「基本的な応急処置のスキル」を学ぶこと、「緊急時に連絡したい人の電話番号」を書き留めておくこと、などが含まれる。

 

『Prepare(備え)』のウェブサイトによれば、「自宅からの最適な避難経路」を含む「家庭の緊急時計画」を持つことも損にはならないだろう。

 

それとは別に、準備万端の英国人は、自宅のアクセスしやすい場所に「緊急キット」を用意しておくことが期待されている。このキットには、各種電池、ラジオ、巻き上げ式懐中電灯、救急箱、手指消毒剤に加え、ボトル入りの水や生鮮食料品も含まれているはずだ。

 

政府によれば、「世界保健機関(WHO)では1人1日最低2.5~3リットルの飲料水を推奨している 」が、「1人1日10リットルあればより快適に過ごせる 」とのことだ。

 

ウェブサイトでは、どの程度の食料を備蓄しておけばそれなりに安心できるかは明記されていないが、ダウデン氏は、「停電や......断水につながりかねない」「局地的な洪水」を乗り切るには、「簡単な言葉で言えば、3日分の弾力性」が必要だと考えている。

 

「その間に買い物に行く心配はないでしょう」と副首相。最終的には、政府の助言に従わない人々に焦点を当てる必要があるため、この措置によって、政府は潜在的な危機に対処しやすくなることが期待される、と副首相は付け加えた。

 

「危機が訪れたとき、政府は準備ができていない人、回復力のない人にもっと焦点を当てることができる。」

 

ロンドン防衛会議が実施した世論調査によると、英国で非常用キットを自宅に用意している人はわずか15%で、40%以上が3日分の生鮮食料品と水を用意していないという。