元英国ボリス・ジョンソン首相は、キエフの軍隊を支援するワシントンの決意を懸念していると報道されている。
ロンドンのセント・ジェームズ宮殿で行われた新国王宣布のための即位式から退出するボリス・ジョンソン元英国首相。© Daniel Leal / POOL / AFP
【RT】2022年10月25日
https://www.rt.com/news/565304-johnson-lobby-us-ukraine-support/
ボリス・ジョンソン氏は、米国がロシアとの戦いでウクライナを支援することを完全に約束するために、その政治的重みを利用するつもりであると、フィナンシャルタイムズ紙は10月24日(月曜日)、元首相に近い人物の話を引用して報じた。
これは、共和党が11月の中間選挙で勝利した場合、ウクライナへの支援を縮小する可能性を示唆したことを受けたものである。
元首相は今、「ワシントンDCでより多くの時間を費やし、米国の超党派のウクライナ支援継続を働きかける」ことを望んでいる。
先週、ケビン・マッカーシー下院議員が、11月8日の中間選挙で共和党が勝利すれば、ワシントンのウクライナ支援を縮小しようとするかもしれないと主張したため、この計画はより緊急性を増しているのかもしれない。
マッカーシー氏の発言は、同国議会でウラジーミル・ゼレンスキー大統領の政党を率いるデビッド・アラクハミア氏らウクライナ関係者に「衝撃を与えた」。
ジョンソンはまだ英国政府で正式な役割を得ていない。
10月24日(月曜日)に、翌日イギリスの新首相に就任したリシ・スナック氏は、ジョンソン氏が「国内外の公的な生活に貢献」し続けることを望むとツイートしている。
英国政府関係者の中には、ジョンソン元首相が英国の国際特使として、ウクライナの復興支援に携わる可能性があるかどうかを検討した者もいるという。
しかし、そのような考えはまだ正式な審議の段階には至っていないようである。
ロシアが2月末に軍事行動を開始して以来、米国はウクライナの最強の支援国として、キエフに大量の武器、資金、情報を提供してきた。
米国国務省によると、10月中旬の時点で、米国はウクライナへの安全保障支援に約176億ドルを投じている。
モスクワは何度も、武器供与は戦闘を長引かせ、ロシアとNATOの直接対決の危険性を高めるだけだと批判してきた。