豪首相、アサンジ氏の収監解除を要請

Australian PM condemns long US, UK pursuit of Assange

アンソニー・アルバネーゼ首相

出典:朝日新聞デジタル 動画スクリーンショット

【Insider Paper】時事通信2024年5月21日 5時51分

https://insiderpaper.com/australian-pm-urges-end-to-assanges-incarceration/

ウィキリークス創設者ジュリアン・アサンジ氏のロンドン刑務所から米国への身柄引き渡しが一時中止されたことを受け、オーストラリアの首相は5月21日、アサンジ氏の収監を中止するよう求めた。

 

英国の高等法院はアサンジ氏の身柄引き渡しを不服とする訴えを認め、52歳のオーストラリア人ハッカーを米軍の機密漏洩の罪で裁判にかけようとするワシントンの努力を挫いた。

 

この判決を受けて、オーストラリアのアンソニー・アルバネーゼ首相は、アサンジ氏の「投獄を続ける」ことによって「何の役にも立たない」と述べ、アサンジ氏への追求を終わらせるよう繰り返し求めた。

 

「我々は、その結果を達成するために非常に緊密に働き続けている」とアルバネーゼ首相は記者団に語り、同時に「もう十分だ」とも宣言した。

 

アサンジは、米国の法制度において外国人として言論の自由の保護を受けられるかどうかを検討する狭義の上訴を開始することが許される。

 

英国政府は2022年6月にアサンジの身柄引き渡しを承認した。

 

彼はエクアドルのロンドン大使館に7年間立てこもった後、2019年4月からロンドンの警備の厳重なベルマーシュ刑務所に拘留されている。

 

今年初め、アルバネーゼは、アサンジに対する終わりの見えない訴追は「ただ無期限に延々と続けることはできない」と述べた。

 

米当局は、イラクアフガニスタンでの戦争に関する米軍の機密を漏らしたとして、アサンジを裁判にかけようとしている。

 

彼は、2010年から米軍と外交活動に関連する約70万件の機密文書を公開した罪に問われている。