NATO加盟国、西側のロシア・ウクライナ政策は「完全に失敗した」と発言

2024年5月21日、東京でスピーチするハンガリーのピーター・シジャルト外相。

© Facebook/SzijjartoPeter

【RT】2024年 5月 21日 ‐21:22 ホームワールドニュース

https://www.rt.com/news/598013-western-russia-policy-failed/

制裁はEUを傷つけるだけで、紛争は終結には程遠いと述べた。

 

ハンガリーのピーター・シジャルト外相は5月21日(火曜日)、米国とEUの同盟国は、失敗した政策を倍増させ、ウクライナに軍隊を派遣するという「狂った」発言をしていると述べた。

 

シジャルト外相は来日の一環として、東京の笹川平和財団で講演した。基調講演の中でハンガリーの外交官は、ロシアとウクライナの紛争というテーマについて、「リベラル主流派」とは異なるブダペストの立場を説明した。

 

米国とEUが策定したウクライナ戦略は「完全に失敗した」とシジャルトは述べた。

 

「年以上前の最初の制裁パッケージの議論の際、私はその措置の目的について質問を投げかけたが、その答えは、ロシアを経済的に屈服させ、戦争を終結に近づけることだった」と彼は日本のシンクタンクに語った。

 

ロシアは屈服しているのだろうか? そうではない。紛争終結は近いのか? そうではない。

 

制裁はかえってEU経済に打撃を与えている、とシジャルト氏は言う。その一例として、彼は多くの国がロシアの石油やガスから脱却したと自慢しているが、結局はインドなどの第三者から、しかも高い値段で購入していると指摘した。

 

「私たちは今、14番目のパッケージ(制裁措置)について議論している。わからないのか? 13回失敗したことを14回目もやろうとしているのか? それはハンガリーの論理に少し反している」とシジャルトは言い、ハンガリー人がルービックキューブを発明したことを考えると、この論理は少し物議を醸すかもしれないと冗談を言った。

 

ブダペストの立場はEUの大部分と矛盾するかもしれないが、世界の大部分とは一致している、とシジャルト氏は付け加えた。

 

ハンガリーの外交官は、NATO軍をウクライナに派遣するというEUの有力政治家たちの「狂った発言」を問題視し、そのような発言は「ますます危険」になっており、NATOとロシアが直接衝突する危険性を高めていると指摘した。

 

ハンガリーの軍隊がこれに参加することはあり得ないし、ハンガリーの領土がこのような行動を受け入れることもあり得ない。

 

ハンガリーは1999年にNATOに加盟し、2003年にはEUに加盟した。

しかし、ヴィクトール・オルバン首相は、ウクライナ武装させるというEUアメリカの政策に異を唱え、代わりにロシアとの紛争を交渉で終わらせることを強く求めている。

 

ハンガリーは、ブリュッセルとワシントンからの多大な圧力にもかかわらず、キエフに武器を送らず、その運搬に自国の領土を使用することも認めていない。