【Natural News】2024年3月27日 ローラ・ハリス著
最近のピュー・リサーチ・センターの調査によると、アメリカのティーンエイジャーの大多数は、スマートフォンに縛られていないときに幸福と平穏を見出していることが明らかになった。
13歳から17歳のティーンエイジャー1,453人を対象に実施されたこの調査では、回答者の74%が手元にスマートフォンがないときに幸福を感じると答え、72%がデバイスから切り離されたときに平穏を感じると答えている。
ピュー・リサーチ・センターのデータによると、10代の若者の95%がスマートフォンを所有しているか、スマートフォンを利用できる環境にあり、そのほとんどが毎日インターネットを利用している。
つまり、アメリカのティーンエイジャーの大半は、ソーシャルメディア・プラットフォームやモバイルゲームの人気のおかげで、すでにスマートフォンとのつながりを築いているのだ。
この調査では、スマートフォン離れに伴うネガティブな感情の蔓延も明らかになっている。例えば、10代の若者の44%が、スマホがないと不安になると答え、40%が動揺し、30%が孤独を感じると答えている。
こうしたネガティブな感情は、問題のあるスマートフォンの使用と関連していると主張する研究がいくつかある。
人間行動学のコンピュータに掲載された最近の研究では、問題あるスマートフォンの使用は、認知障害、睡眠の質の低下、うつ病を引き起こす可能性があることがわかった。
研究の著者は、スマートフォンの使用が問題になるのは、それが日常生活に支障をきたすようになってからだと指摘している。
一方、『EXCLI Jジャーナル』に掲載された論文で、カリフォルニア行動神経科学・心理学研究所のセハー・ショウカット氏は、ソーシャルメディアのチェックや活動といった習慣が義務に変わると、たちまち中毒になると説明している。
ショウカット氏はさらに、「モバイル中毒」の人は携帯電話の使用を減らすことができず、退屈しのぎに携帯電話を使うことが多く、スマートフォンから離れると不安になり、うつ病になる可能性さえあると説明した。
基本的に、スマートフォンの使いすぎはティーンエイジャーにストレスを与え、彼らの気持ちや行動に影響を与える。
この研究はまた、デジタル離脱が安堵感と満足感をもたらし、同時にティーンエイジャーに静けさと精神的なリラックスを提供することも示している。
■■ユネスコは10代の「スマートフォン利用正当化」を支持しない
脱スマホにまつわるポジティブな感情にもかかわらず、10代の大半はスマホやソーシャルメディアの利用を抑制していないことが調査で明らかになった。それどころか、同年代がスマートフォンを持つことのメリットを正当化しようとしている。
例えば、回答者の約70パーセントが、同年代にとってスマートフォンは害よりも利益の方が大きいと考えており、30パーセントは反対の意見を持っている。
同様に、回答者の69パーセントがスマートフォンのおかげで趣味や興味を追求しやすくなると答え、65パーセントが創造性を高めるのに役立つと答え、45パーセントがこれらのデバイスによって学業成績が向上すると考えている。
しかし、国連教育科学文化機関(ユネスコ)によれば、学齢期の子どもにおけるスマートフォンの過度な使用が教育成績の低下につながり、スクリーンタイムのレベルが高くなると子どもの情緒の安定に悪影響を及ぼすという重大な証拠がある。
「デジタル革命は計り知れない可能性を秘めていますが、社会でどのように規制されるべきかについて警告の声が上がっているように、教育での使用方法についても同様の注意が払われなければなりません」と、ユネスコのオードリー・アズレイ事務局長は述べた。
ユネスコのオードリー・アズレイ事務局長は、次のように述べた。
「その使用は、学習経験を高め、生徒と教師の幸福のためでなければならず、彼らの不利益のためであってはならない。学習者のニーズを第一に考え、教師を支援する。オンライン上のつながりは、人間同士の交流に代わるものではありません」