イランが支援するフーシ派、イスラエルに対抗できるハイパーソニック・ミサイルを保有していると主張


【Naturala News】2024年3月22日  リチャード・ブラウン著

 https://www.naturalnews.com/2024-03-22-houthis-claim-possession-hypersonic-missile-against-israel.html

イランに支援されたフーシ派の反政府勢力は、イスラエルに対抗するための極超音速ミサイルを保有していると主張し、実験にも成功している。


フーシ運動(正式にはアンサール・アラー〔神の支持者〕)のメンバーは、3月14日に極超音速ミサイルのテストを初めて成功させたと報じられている。

 

極超音速ミサイルは、マッハ5(時速約3700~3800マイル)以上の速度に達する能力を持つことからそう呼ばれている。

 

フーシ派によれば、この最新鋭はイスラエル国境を容易に越え、ユダヤ国家に損害を与えることができるという。

 

イランの支援を受けたイエメンのグループは、その新しいミサイルは音速の8倍で移動できると主張している。

 

「フーシのミサイル部隊は、マッハ8(時速6,200マイル)に達することができ、固体燃料で動くミサイルのテストに成功した」とスポークスマンはスプートニク・ニュースに語った。ロシア国営のRIAノーボスチ通信も当初この主張を報道した。

 

同報道官はまた、イエメンがこのミサイルを大量生産し、イスラエル国内の潜在的な標的に対してだけでなく、国内攻撃にも使用する計画であることにも言及した。

 

また、紅海、アラビア海、アデン湾内での攻撃にも使用される予定だという。

 

このような驚くべき速度では、従来の対空システムにとって、着弾したミサイルを迎撃することはかなり難しくなる。

 

AP通信の憶測によれば、極超音速ミサイルがフーシ派の武器庫に組み込まれたことで、先月の報道官が言及した「サプライズ」が実現したという。

 

極超音速ミサイルを保有しているというフーシ派の主張が真実であると証明されれば、イランがそのような兵器を彼らに提供した可能性が高い。

 

イエメンで活動していると思われるイスラム革命防衛隊(IRGC)は昨年、独自の極超音速中距離弾道ミサイル「ファッターII」を発表した。

 

しかし、米国防総省は、フーシ派が極超音速ミサイルを保有しているという報道は "不正確である "と反論した。

 

■■極超音速ミサイルはフーシ派の対西側 "奇襲 "兵器の一部


数週間前から、フーシ派は米国とその同盟国に対抗するため、海上戦で展開する予定の "奇襲 "をほのめかしてきた。

 

これらの敵対勢力は、中東海域で自国の軍艦に接近するミサイルや爆弾を搭載したドローンの迎撃に成功している。

 

一方、同グループの秘密指導者アブドゥル・マリク・アル=フーシは3月21日(木曜日)、アフリカ南端の喜望峰に向かう船を標的にすると発表した。

 

これは、スエズ運河に向かう紅海に向かう船舶に焦点を当てていた彼らのこれまでの活動とは一線を画すものである。しかし、具体的にどのような攻撃を計画しているのかは不明である。

 

一方、イランとアメリカはオマーンで間接的な協議を行ったと報じられており、テヘランの核開発計画とその代理人による攻撃をめぐる緊張が高まるなか、数カ月ぶりの対話となった。

 

フーシ派の主要な支援者であるイランは、極超音速ミサイル技術を保有していると主張し、現在彼らが利用しているミサイルを反体制派に提供している。

 

フーシ派に極超音速ミサイルを装備させれば、イスラエルを含む米国とその同盟国が採用する防空システムに対して大きな挑戦になる可能性がある。

 

フーシ派は、予期せぬ地域や場所にまで活動の範囲と効果を拡大すると公言している。

フーシ派はインド洋の奥地まで到達できる海軍と武器を持たないが、イランは以前、同地域でイスラエルに関連する船舶を標的にした疑いがある。

 

フーシ派は以前にも、サウジアラビアの石油生産施設に対する2019年の攻撃など、イランに起因する攻撃の責任を主張している。

 

2014年にイエメンの首都サヌアを掌握して以来、フーシ派はソ連時代のスカッドミサイルなど、政府の兵器庫から武器を手に入れている。

 

イエメンにはミサイル製造能力がないにもかかわらず、特に2015年にサウジアラビア主導の連合軍が紛争に介入したことで、新型ミサイルが反政府勢力の手に渡るようになった。