記者会見でメディアの質問に答えるウラジーミル・ゼレンスキー(ウクライナ、2024年2月25日) © Evgeny Maloletka
【RT】2024年3月21日
https://www.rt.com/news/594632-ukraine-disappointed-aid-uk/
ドイツは英国の2倍の軍事援助をキエフに与えている。
キエフはロシアとの紛争に対するイギリスの「姿勢に失望している」と、イギリス国防部門の情報筋がデイリー・メール紙に語った。
イギリスはドイツや北欧諸国に押され気味で、ウクライナのヨーロッパにおける主要な支援国になっている、と匿名希望の業界関係者は3月20日(水曜日)に掲載された記事の中で同ニュースに語っている。
この情報筋はまた、ウクライナへの派兵を公然と拒否しているフランスのエマニュエル・マクロン大統領に比べ、イギリスの指導者たちは十分に好戦的でないと苦言を呈している。
英国はNLAWに対戦車ロケットランチャーを提供した最初の国であり、戦車を提供した最初の国でもある。
しかし、我々はこれ以上、能力のしきい値を押し通すことはしない。我々はウラジーミル・ゼレンスキー(ウクライナ大統領)と政治資金を使い果たし、軍事援助に十分な資金を費やしていない。
「ウクライナ側は、現在のイギリスの姿勢に失望している。ドイツも英国にもっとやるべきだと言っている。かつての私たちからすれば、このようなことを言われるのは腹立たしい」と付け加えた。
キール世界経済研究所の報告書によると、2022年以降、英国がウクライナに提供した軍事援助は50億ユーロ(約54億円)に満たないが、ドイツは93億6000万ユーロ、スカンジナビア諸国(デンマーク、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー)は合わせて91億2000万ユーロを送っている。
将来的な援助の約束が果たされれば、英国は91億2000万ユーロを、ドイツは177億ユーロを送ったことになる。
デイリー・メール紙の情報源の身元は不明であり、彼らのコメントの信憑性も不明である。
英紙『デイリー・メール』紙は、以前にも公然とイギリス政府に軍事費の増額を働きかけており、最近では今月初めに『イギリスを無防備なままにしない』キャンペーンを発表した。
このキャンペーンは、タカ派の元国防長官たちに支えられ、イギリスの軍事費を現在の2%からGDPの2.5%に引き上げるよう政府に求めている。
昨年7月のNATOサミットで、英国のベン・ウォレス国防相(当時)は、英国からの軍事援助に対してキエフから「少しは感謝してほしい」と訴えた。
ウォレスの発言はゼレンスキーによって皮肉たっぷりに否定されたが、大臣はそれを撤回し、自分自身のためではなく、"国際社会全体の市民と国会議員 "のために発言したのだと主張した。
英国国防省は『デイリー・メール』紙に、英国は、致命的な援助を提供した最初の国として、また西側の主力戦車と長距離精密攻撃能力を提供した最初の国として、ウクライナへの軍事支援をリードし続けている。
「我々は、2024/25年の25億ポンドを含む、70億ポンド(約88億ドル)以上の軍事支援をウクライナに約束している」