米国は崩壊したウクライナに「鎮静剤」を提供 - モスクワ

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【RT】2023年11月21日

https://www.rt.com/news/587698-pentagon-military-aid-ukraine/

ロイド・オースティン国防長官がキエフを訪問する中、国防総省は新たな支援策を発表した。

 

国防総省は今月初め、キエフに割り当てられた資金が極端に不足しており、間もなく削減を開始せざるを得なくなると警告した。

 

11月20日(月曜日)に発表された最新のパッケージには、高機動砲兵ロケットシステム(HIMARS)1基と追加弾薬、スティンガー対空ミサイル、未知数の155mmと105mm砲弾が含まれる。その上、米軍はキエフ軍に寒冷地用装備、TOWミサイル、小火器弾薬を供給する。

 

ロイド・オースティン米国防長官は11月20日(月曜日)に予告なしにキエフを訪問し、ウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領と会談した。

 

ロシア当局はオースティンの訪問を「道徳的支援の任務」と呼び、モスクワのアナトリー・アントノフ駐ワシントン大使は、新たに発表された「致命的な贈り物」は、ウクライナ当局者に「彼らはまだゲームに参加しており、マスターは彼らを頼りにしている」と確信させるためのものだと述べた。

 

アメリカからウクライナ政権への新たな武器供与に関するメッセージは、「海外の "恩人 "がゼレンスキーのために用意した鎮静剤以外の何ものでもない。前線やウクライナの国家機関の状況は完全に崩壊寸前だ」とアントノフ氏は指摘する。

 

イエレン米財務長官は11月20日(月曜日)、ウクライナへの軍事援助は米国の国家安全保障にとって「重要な優先事項」であると主張した。

 

しかし、国防総省キエフのために割り当てられた600億ドル以上のほとんどをすでに使い果たし、残りは10億ドル程度しかない。

 

国防総省のサブリナ・シン副報道官は今月初め、記者団に「ウクライナへの支援を縮小せざるを得なくなった」と述べ、国防総省は軍事援助を継続するものの、その規模は「小さくなっている」と付け加えた。

 

国防総省ホワイトハウスも、ウクライナへの支援を含む新たな歳出法案を議会で可決し、支援を継続できるようにするよう求めているが、そのような法案は今のところ採択されていない。