ウォッチドッグは、米国製兵器がウクライナに向かう途中で紛失する「リスクの増大」を警告している。

US Weapons to Ukraine
【America First Report】BY:ミカエラ・バロー: DAILY CALLER NEWS FOUNDATION 2023年6月13日  Cross-Posted, ニュース

 https://americafirstreport.com/watchdog-warns-of-increased-risk-us-weapons-could-be-lost-en-route-to-ukraine/


■■ ウクライナへの米兵器

 

 

DCNFD国防総省DOD)の職員がウクライナへの武器輸送を記録する際に手順を守らなかったために、米国の防衛機器が失われる可能性が不必要に高まったと、ペンタゴンの内部監視機関が6月12日(月曜日)に発表した報告書で警告した。

 

 

国防総省の監察官は、武器輸送の紛失、盗難、転用の事例を確認できなかったが、2022年11月にポーランドのジャシオン輸送施設を訪問した際、装備品の輸送を追跡する担当者が、受け取った品物が国防総省が送る予定だった品物と一致しているかどうかを確認できなかったと報告書に記載されている。

 

 

米国とポーランド国防総省のチームによる会計処理の甘さは、ウクライナに送られる物資が消失するリスクや、国防総省が将来の安全保障援助を誤って計算する可能性を高めていると報告書は指摘した。

 

DODの職員は、「ジャシオンの空輸で(ウクライナ政府)関係者に移送された防衛品の数や種類が正確で完全であるという合理的な保証がなかった」と、報告書は指摘している。

 

DODの職員は24時間交代で勤務し、貨物の到着を確認し、前線に向かうウクライナ製とポーランド製のトラックへの積み込みを監督した。

 

しかし、防衛チームは、受け取った5つの貨物のうち3つについて、必要な書類を完成させることができなかったと、監視団は指摘した。

 

数千の小火器、暗視ゴーグル、寒冷地用具を積んだ飛行機が貨物記録なしで到着したため、DOD職員は木箱を開け、受け取った数量を手で書き留めようとした。

 

しかし、その品物が出荷されるはずだったものすべてなのかどうか、確かめる術はなかった。

 

国防総省は、ウクライナ政府に移転したすべての防衛品の数量を確認できない可能性があり、「大統領が許可したよりも多いか少ない装備を提供するリスクが高まっている」と、監視団は警告した。

 

この説明責任の欠如は、将来的に損失が発生するリスクを高めることになる。

 


大統領がウクライナ向けに米国の武器備蓄から引き上げる命令を出した後、国防総省のある機関が、米国輸送軍との協力に関するガイダンスと並んで、防衛の即時移転に関わる軍関係者に「実行命令」を出すという。

 

 

装備品がヨーロッパに到着すると、米陸軍ヨーロッパ・アフリカ軍(USAREUR-AF)と安全保障支援グループ・ウクライナSAG-U)は、装備品がウクライナ政府の手に渡ることを保証する責任を負う。

 

 

しかし、USAREUR-AFとSAG-Uは、既存の規則に従って備品を目録化する方法について追跡チームを訓練していないことが報告書で判明した。

 

さらに、装備品の出発地点にあるDOD機関は、しばしばジャシオンのチームに出荷記録を提供しなかったり、実行命令に従わなかったりした。

 


SAG-Uは報告書の勧告に同意せず、さらなるガイダンスを発行する権限はないとし、キエフへの米国製武器の提供の遅れはウクライナの作戦上の損失につながる可能性があると警告した。

 

 

6月9日付のファクトシートによると、米国は2022年2月の開戦以来、ウクライナに安全保障支援だけで404億ドルを提供している。