【仏】サイバー攻撃で複数の省庁と民間航空管制が遮断される

(AP Photo/Michel Euler)

2024年3月12日 REMIX NEWS マグヤー・ネンゼット著

https://www.rmx.news/defense/french-government-hit-by-unprecedented-cyber-attack/

2024年3月11日(月曜日)、パリ、エリゼ宮の階段で待つエマニュエル・マクロン仏大統領。

 

エマニュエル・マクロンは、終末期の病気に直面した成人が致死量の薬を服用できるようにする「死の援助」を合法化する新たな法案を発表した。

 

この動きは、フランス国民の多くが終末期の選択肢の合法化を支持しているという昨年の報告書に続くものである。

フランスの複数の政府機関が、親ロシア派のハッカーによる「前例のない」サイバー攻撃を受けたと、フランスの通信社AFPが3月11日(月曜日)夜に報じた。

 

一連の攻撃は、ロシアとイスラム主義を支持するアノニマススーダンを含む、ソーシャル・ネットワーキング・サイト「テレグラム」上の複数のハッカー・グループによって主張された。

 

これらのハッカーによると、「大規模なサイバー攻撃」は、経済、文化、エネルギーの移行を担当する省庁、首相府、フランス民間航空局に影響を与えたという。

 

この攻撃は「今のところロシア人によるものとは断定できない」と、ある治安筋はAFP通信に語った。

 

しかし別の情報筋は、アノニマススーダンの主張は「信憑性がある」と述べ、3人目の情報筋は結論を急ぐことに注意を促した。

 

「昨夜から、いくつかの政府機関が前例のない激しいサイバー攻撃の標的になっている」とフランス首相府は確認し、「対策を講じるための危機管理チーム」を設置した。情報によると、労働省を含むいくつかの省庁が被害を受けている。

 

「現在、攻撃の影響はほとんどの省庁で限定的であり、政府のウェブサイトへのアクセスも回復している」と首相の広報担当者は付け加えた。

 

「夏のパリ・オリンピックを前に、6月9日の欧州議会選挙は外国による工作の大きな標的になるだろう」と、ステファン・ブイヨン国防・安全保障局長は警告した。

 

ブイヨン氏は首相の直属であり、欧州議会選挙に立候補するフランスの全政党との会合を3月29日に招集し、ハイブリッドの脅威について説明し、「サイバー攻撃、情報操作、選挙への外国からの干渉の危険性」について話し合った。

 

AFP通信が入手した内部メモによると、セバスチャン・ルコルヌ国防相は2月20日、ロシアの脅威である「破壊工作とサイバー攻撃」に対する安全保障対策を強化するよう求め、国防省はその主要な関係部署となっている。