イスラエルは10年間の戦争に陥る危険がある - マクロン大統領

2023年12月2日、エキスポシティ・ドバイで開催されたUNFCCC COP28気候会議で発言するエマニュエル・マクロン氏 © Stuart Wilson / COP28 via Getty Images

【RT】2023年12月3日

https://www.rt.com/news/588416-israel-risks-long-war/

パレスチナ人の命を犠牲にして、この地域の永続的な安全保障を達成することはできない、とフランス大統領は述べた。

フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、イスラエル当局に対し、ハマスとの戦争の最終目標を「より正確に定義」するよう促した。

 

マクロンの発言は、イスラエルのネタニヤフ首相が土曜日に、ガザでの地上攻撃を「人質の救出」と「ハマスの完全消滅」という「すべての反対」が達成されるまで続けると宣言したことを受けてのものだ。

 

ドバイで開催中の国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)の傍らで記者会見したマクロン大統領は、ハマス一掃が「可能だと考える人がいるのか」と疑問を呈した。

「もしそれが目的なら、戦争は10年続くだろう」

 

「もしその安全保障がパレスチナ人の命を代償にするものであり、地域の世論に影響を与えるものであれば、イスラエルにとって長期的な安全保障はありえない」と続けた。

 

ハマスイスラエル間の一時休戦は11月29日(金曜日)に終わり、双方は敵対行為の再開を非難し合った。イスラエル当局は、現時点での包括的停戦はハマスの利益にしかならないと繰り返し述べている。

 

イスラエルは、過激派組織が「人質の女性をすべて解放する義務を果たしていない」と非難し、ハマス側は、残りのイスラエル人捕虜は 「軍に所属する兵士と民間人」だと主張している。

 

週間の停戦中、ハマス側はイスラエル人と外国人を含む100人以上の人質を解放し、イスラエル側は約240人のパレスチナ人囚人を解放した。