英国企業の「死亡率」上昇 - 報告書

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【RT】2023年11月27日

https://www.rt.com/business/587810-uk-businesses-closures-crisis/

新規開業も減少傾向にあることが公式統計で明らかに

 

今週発表された国家統計局(ONS)の新しい報告書によると、昨年は英国全土で記録的な数の企業が閉鎖された。

 

ONSのデータによると、2021年から2022年にかけて、いわゆる「事業死」の数は328,000件から345,000件に増加した。その結果、『死亡率』、つまり活動中の企業のうち閉鎖した企業の割合が2年間で11.2%から11.8%に増加した。

 

この数字は、2010年以来初めて、2022年に新規事業が設立される「出生率」を上回った。

報告書によると、2022年に英国全土で閉鎖された企業は34万5,000社で、前年の32万8,000社から5%増加し、2002年の記録開始以来最高の数字となった。

 

全体として、2022年に英国全国で新規事業が立ち上げられたのは33万7,000件で、前年の36万4,000件から減少した。

 

ONSのデータによると、運輸・倉庫業が最も苦戦した。同業界の「死亡率」は23.8%と最も高く、他業界のほぼ2倍だった。第2位は情報通信業で13.6%、第3位は宿泊・飲食サービス業と小売業で12.8%だった。

 

ポジティブな面では、情報通信業は高成長企業の割合が他のどの業種よりも高かった。高成長企業とは、3年間の年率平均成長率が20%を超える企業を指す。成長率は、従業員数または離職率で測ることができる。

 

公共政策研究所経済正義センターのジョージ・ディブ所長は、ヤフー・ファイナンスのコメントを引用した。

「英国経済にとって潜在的な警告のサインである。エネルギーコストの高騰とパンデミック支援制度の終了が重なれば、廃業は必ず増える」