2023年11月23日 【TLBスタッフ】
https://www.thelibertybeacon.com/orban-threatens-to-blow-up-eus-ukraine-policy/
■ER編集部： 先日も指摘したように、オルバン首相はこれまでも、そしてこれからも自信たっぷりに、執拗に、そして公然とEUにダメ出しをし続けている。最近のものを見てみよう。
欧州のリベラル派、ハンガリー政府の最新看板キャンペーンに憤慨
RTも取り上げている。EUはウクライナ政策を再考すべき - 加盟国
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ハンガリーの指導者は、シャルル・ミシェルに宛てた書簡の中で、EUのウクライナ政策の全面的な見直しを要求している。
ブリュッセル発-ポリティコが入手した書簡によると、ハンガリーのオルバン首相は、EU首脳がキエフへの支援戦略全体の見直しに同意しない限り、ウクライナに対するすべてのEU支援と同国の将来のEU加盟を阻止すると脅迫している。
欧州理事会のシャルル・ミッシェル議長に宛てた書簡の中で、ハンガリーの指導者は、12月中旬にブリュッセルで首脳が集まる際に、この「戦略的な話し合い」が行われるまでは、ウクライナへの資金援助、EU加盟交渉の開始、さらなる対ロシア制裁について決定することはできないと述べている。
■■ドイツ-EU-政治-外交
オルバンの書簡は、ブダペストとブリュッセルの間で長期化する対立の火種となった。
「欧州理事会は、さまざまな支援プログラムを含む、現在の対ウクライナ政策の実施と効果を評価すべきだ」と、オルバンは書簡に書いている。
また、キエフへの軍事援助の大部分を提供してきた米国が、将来の支援をめぐる党派間の対立のために資金提供を継続できない可能性があるときに、なぜ欧州はウクライナへの支援を継続すべきなのか、と問いかけている。
「欧州理事会は、ウクライナにおけるEUの戦略的目標の実現可能性について、率直かつオープンな議論を行う必要がある。この目標は現実的に達成可能なのか。米国からの強固な支援なしに、この戦略は持続可能なのか？ 米国からの継続的な支援を当然視していいのか。戦後の欧州の安全保障構造をどのように考えればよいのか？」
さらに、「欧州理事会は、今後の対ウクライナ戦略についてコンセンサスが得られない限り、提案されている安全保障やウクライナへの追加財政支援について重要な決定を下したり、EU制裁体制のさらなる強化を支持したり、拡大プロセスの将来について合意したりする立場にない」とも付け加えている。
■■ ハンガリーを取り巻く環境
オルバンの書簡は、ブダペストとブリュッセルの間で長く続いている対立を浮き彫りにしている。ブリュッセルは、ハンガリーがEUの法治基準に抵触しているとの懸念から、ハンガリーに対する130億ユーロのEU資金を抑制している。
この書簡は、ブダペストが拒否権を行使して、ウクライナに予定されている500億ユーロの援助を阻止する可能性を示唆している。
500億ユーロに加え、オルバンはウクライナへの5億ユーロの軍事援助と、キエフの27カ国からなる欧州連合への正式加盟交渉の開始を阻止すると脅している。
ハンガリーが緊張を高め、12月のEU首脳会議をハイジャックする恐れがあるため、一部の国々はすでにブダペストを回避し、キエフへの援助を継続する方法を考えている。
そのような回避策のひとつは、EU諸国がキエフへの軍事援助を調整する欧州平和ファシリティーのようなEU機構を通さず、二国間協定を通じてウクライナに資金援助を送ることである。
しかし、キエフのEU加盟に向けた正式な交渉を開始する際には、ハンガリーもそのプロセスに参加しなければならないため、この方法は通用しない。
