動画スクリーンショット
【Insider Paper】AFPD12月5日 10時56分
https://insiderpaper.com/hungary-demands-ukraine-be-taken-off-eu-summit-agenda/
ハンガリーのオルバン首相は、来週のEU首脳会議でウクライナに関する重要な議論を議題から外すよう要求し、欧州連合(EU)内での妨害戦術を強化した。
12月の欧州理事会(EU首脳会議)では、明らかにコンセンサスが得られず、失敗に終わることは必至である。
ウクライナに対するブリュッセルのアプローチに懐疑的なオルバンの書簡は、サミットの議長を務めるミシェル欧州理事会議長宛に送られたもので、これで2通目となる。
ハンガリーの指導者は、ロシアのプーチン大統領と最も緊密な関係にあるEU加盟国の中でも際立っている。
彼は、ロシアの全面的な侵攻から自国を守るウクライナを支援するというこれまでのEUの決定にしぶしぶ従っただけで、モスクワへの制裁を弱めようとしている。
キエフへの追加金融支援やウクライナとのEU加盟交渉開始の可能性については、全会一致で決定しなければならないため、ハンガリーの拒否権という試練を乗り越えなければならない。
欧州委員会は先月、ウクライナとモルドバとの加盟交渉開始を勧告した。
また、欧州委員会は、EUの長期予算見直しの一環として、キエフに500億ユーロ(540億ドル)の資金援助を提案している。
オルバンは書簡の中で、12月14-15日にブリュッセルで開催される首脳会議でこの2つの議題が決着する可能性に冷や水を浴びせた。
「現在の技術的・政治的準備のレベルを考慮すると、そのような期待は根拠がない」と述べた。
ウクライナに対するEUのアプローチについて「戦略的な議論」を求める前回の書簡に言及したオルバンは、EU首脳は「ウクライナに対する今後の戦略についてコンセンサスが得られない限り、重要な決定を下す立場にない」と警告した。
「団結のためには」、EUはウクライナを首脳会議の議題から外すべきだと述べた。
オルバンは、欧州委員会が汚職や民主主義規範の後退を理由に、ブダペストに対する約220億ユーロのEU資金援助を凍結したことを理由に、ハンガリー国内で欧州委員会に対する反対キャンペーンを展開している。
ハンガリーが発表した司法の独立性を向上させるための変更により、ブリュッセルはこれらの資金のうち最大100億ユーロを開放する可能性があると述べた。