ニュージーランド航空、2026年までにバッテリー搭載機の飛行目指す

Air New Zealand aims to fly battery-powered plane by 2026

出典:AFPD Pixabay
【Inside Paper】AFPDecember 6, 2023 5:39 am

ニュージーランド航空は12月6日(水曜)、2026年にバッテリー駆動の航空機を導入する計画を発表し、航空会社として初めて電気飛行機を飛ばすことを目指すと述べた。

 

同国営航空会社は、米国の航空宇宙メーカー、ベータ・テクノロジーズ社に電気飛行機ALIAを発注したと発表した。

 

同機は当初、ニュージーランド郵便と提携し、国内線で小包や手紙を運ぶ貨物専用機としてニュージーランド航空の機材に加わる予定だ。

 

ニュージーランド航空のチーフ・サステイナビリティ・オフィサー、キリ・ハニフィンはAFPの取材に対し、「私たちは、次世代航空機を商業運航する最初の航空会社になることを目指しています」と語った。

 

ニュージーランドの国営航空会社は、バッテリー駆動の飛行機で旅客便を提供できるようになる時期はまだ決まっていないと彼女は付け加えた。

 

スカンジナビア航空は昨年5月、2028年に初の商用電気便を運航する計画を発表した。

 

ニュージーランド航空は声明で、バッテリーを搭載したALIAは約1時間でフル充電できると述べた。着陸と離陸は従来の航空機と同様だ。

 

電気自動車と同様、飛行機がカバーできる距離が鍵となる。

 

全長約12メートル、重さ3トンのALIAは、1回の試験飛行で480キロ(298マイル)の距離をカバーしたと航空会社は述べた。

最高速度は時速270キロで、高度3,000メートルまで飛ぶことができる。

 

最初の飛行では、飛行の安全が確認された後、約150キロのルートで使用される予定である。ニュージーランド航空は電気飛行機を1機発注しており、さらに20機近くまで購入する権利がある。

 

グレッグ・フォラン最高経営責任者(CEO)によると、この購入は、ニュージーランドでより排出量の少ない航空機を飛ばすという航空会社のコミットメントの一環だという。

 

「次世代航空機は、当社の地域運航を脱炭素化する可能性を秘めています」とフォーランCEOはオークランドで記者団に語った。

「この購入は、航空会社にとって新たな章となる」

 

同氏は、ニュージーランド航空が2030年以降、より大型の次世代航空機を使用できるようになるために、ALIAの飛行が「我々の知識を前進させる」ことを期待している。

 

ニュージーランド航空は、2024年初めにどの空港にALIAを導入するかを発表する予定である。