イスラエル侵攻で原油価格が高騰

 

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【RT】2023年10月28日

https://www.rt.com/business/586034-oil-metals-prices-spike-gaza/

 

10月28日(土曜)イスラエル国防軍は、ガザでの地上作戦を拡大していると発表した。

 

イスラエル国防軍(IDF)がガザでの地上作戦を「拡大」していると発表した中東からのニュースに、石油と金属市場は10月27日(金曜日)に強く反応した。

 

イスラエルパレスチナの紛争が、エネルギーの重要な供給源であり、石油輸送の重要な通路でもある中東全域に拡大するのではないかという懸念の中、原油価格は3%近く上昇し、1週間ぶりの高値となった。

 

世界指標のブレント先物は2.51ドル(2.85%)上昇し、1バレル90.44ドルで取引を終えた。米国のベンチマークであるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は1.95ドル(2.3%)上昇し、1バレル85.16ドルとなった。

 

ブルームバーグ・エコノミクスの以前の予測によると、イランが紛争に参加した場合、原油価格は1バレルあたり150ドルに達する可能性があるという。

 

一方、金は8月以来初めて1オンス=2000ドルを超え、投資家は経済や地政学的に不安定な時に伝統的な動きである、

 

逃避資産としての金を仕入れ始めた。金先物12月物は金曜日の公式取引では1オンス1998.50ドルで決済されたが、決済後の取引では20.45ドル(1.02%)高の2,017.85ドルまで急騰した。

 

TDバンクのマネジングディレクター兼商品戦略責任者であるバート・メレック氏はブルームバーグに対し、「イスラエルがガザに侵攻し、これがより広範な紛争に発展するリスクが高まっているため、このような急騰が起きている」と語った。

 

パレスチナ武装組織ハマスが10月7日にイスラエルを奇襲攻撃した後、イスラエルパレスチナの紛争がエスカレートして以来、金は約9%上昇している。

 

専門家やトレーダーは、この地域の不確実性が地金価格を上昇させ続けると警告している。


もうひとつの資産保全資産である銀も金曜日に上昇し、12月物の先物は1.47%高の23.24ドルで引けた。貴金属は10月7日以来およそ10%上昇している。