【Nataural News】2023年10月16日 ローラ・ハリス著
気候変動暴君が支配するディストピア的な未来では、海外旅行者は旅行目的を達成するためにカーボンパスポートが必要になるかもしれない。
旅行会社Iイントレビット トラベルがトレンド予測機関ザ・フューチャー・ラボラトリーと共同で最近発表したレポートによると、カーボンパスポートの形で「個人炭素許容量」を導入することで、年間旅行回数が制限されるという。
これは、2050年まで7500億トンと設定された世界の炭素予算に沿ったものである。
報告書は、気候変動に関連した異常気象によって、お気に入りの休暇スポットが楽しめなくなったり、住むことが不可能になったりする可能性があると述べている。
気温が上昇すれば、人々はギリシャやマヨルカのような温暖な場所に行かなくなり、代わりにベルギー、スロベニア、ポーランドのような涼しい場所を選ぶようになるかもしれない。
一方、ラップランドのような寒冷地は雪を保つのが難しくなり、サンタクロースに会いに行く旅行がなくなるかもしれない。
イントレピッド トラベルはまた、「ピープル・ポジティブ・トラベル」と呼ばれる新しい旅行手法を導入した。これは観光客と地域社会を結びつけ、地域社会に環境に優しい宿泊施設を提供し、観光客に利益をもたらすものだ。
さらに、旅行者が飛行機ではなく高速列車を選択することで、環境に配慮するためのツールも用意される。トラベル・トランスフォーマーと呼ばれる革新者グループが、気候危機におけるこの変化をリードすることになる。
イントレピッド トラベルの共同設立者兼会長のダレル・ウェイドは、この変革の緊急性を強調した。
「気候危機は競争優位ではありません。現在のモデルは持続不可能であるため、観光業は進化し、再生可能なものにならなければならない。未来は、ビジネス・アズ・通常とは異なるものになる必要がある」とウェイドは語った。
■■ カーボン・パスポートは人々のプライバシーを脅かす
しかし、カーボン・パスポートの導入がいかに有望であろうとも、一連のプライバシーに関する懸念は残る。強制的な個人炭素排出枠の導入は、世界的な炭素排出を抑制するために、旅行や暖房費、さらには消費する食品まで広範囲に監視することにつながる可能性がある。
「これらの措置は、個人のカーボンフットプリントを追跡する、行き過ぎた監視の先駆けとして機能する可能性があるのだろうか?」クリスティーナ・マースは、リクレイム ・ザ・ネット誌の記事でそう問いかけた。
個人炭素排出枠という概念は、気候変動に対する解決策として提示されているが、その本質はオーウェルのようなものだ。
提案の背後にある著者たちは、大多数が武漢コロナウイルス(コビッド-19)のルールに従ったので、炭素許容量についても同様のルールに従わせることは、さほど抵抗なく簡単にできるかもしれないと考えている。
また、テクノロジーは人々が何を食べたかを追跡するのに役立つという。
赤身肉など環境に悪いものを食べれば、炭素クレジットを失う可能性がある。そうなれば、国際的な団体が地球に良いと言う虫やミミズなどを食べるようになるかもしれない。
しかし、プライバシーの専門家は、個人の自由を制限し、専門家にすべてのルールを決めさせることになると考えている。気候を守るという名目で、人々をソフトにコントロールするようなものだ。
エポック・タイムズ紙のライター、ウェズリー・スミスは、民主的な方法を用い、こうした考えについてオープンな議論をすることが重要だと書いている。
「しかし、もし私たちが勇気を失い、健康を守るという名目で重大な自由の制約を再び受け入れるなら、私たちが助長したソフトな全体主義は彼らの責任ではなく、私たちの責任となる。それは我々の責任だ」とスミスは書いている。