中国とブラジル、先進国に気候変動資金に関する約束の達成を要請

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【Insider Paper】AFPA 2023年4月14日 11時16分

https://insiderpaper.com/china-brazil-urge-developed-countries-to-meet-climate-finance/

 

中国とブラジルは、4月14日(金曜日)に首脳会談を行い、先進国に対し、気候変動対策として貧しい国々に年間1000億ドルを提供するという約束を守るよう呼びかけた。

 

 

習近平国家主席とルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領が北京で会談した後、共同声明は「我々は、2009年に目標が設定されて以来、毎年そうであるように、先進国が提供する気候変動資金が年間1000億ドルの約束を下回り続けていることを非常に懸念している」と発表した。

 

 

「我々は先進国に対し、未達成の気候変動資金に関する義務を履行し、適応資金を倍増させるという明確なロードマップを提示するよう求める」。

 

 

米国、欧州、その他の富裕国は、2009年にコペンハーゲンで開催された国連気候変動会議で設定された、2020年までに貧しい国々に年間1000億ドルの気候資金を提供するという目標を達成したことはない。

 

経済協力開発機構OECD)が昨年7月に発表した報告書によると、実際の資金提供額は2020年にわずか833億ドルにしか達していない。

 

途上国は長年、先進国に対し、より多くの気候変動資金を提供するよう求めてきた。

 

貧しい国々は、人類の二酸化炭素排出量のほんの一部に過ぎないが、洪水や干ばつなど地球温暖化の悪化の影響を最も受けている。

 

また、途上国は以前から、気候変動に備え、その影響を緩和するためのプロジェクトに別途資金を提供することを求めてきた。

 

エジプトで開催された前回の国連気候変動会議は、11月にこのような基金を創設することで合意し、難航していた。

 

 

中国は、1992年に気候変動会議において「発展途上国」の地位を得たが、近年、二酸化炭素排出量が急増しているため、論争の的になっている。

 

気候政策サイト「カーボン・ブリーフ」によると、中国は現在、歴史的な温室効果ガス排出量の11%を占め、20%の米国に次ぐ第2位の排出国となっている。