サウジが世界水機関を設立

新機関は世界各地の水不足に対処するとリヤド声明

ファイル写真: 2015年10月13日、イエメンのサヌア郊外で、公共蛇口からバケツに水を入れる人々。© AP / Hani Mohammed

【RT】2023年9月6日

https://www.rt.com/news/582445-saudi-global-water-organization/


サウジアラビアは、開発途上国における水の持続可能性プロジェクトに資金を提供し、推進する国際機関を発足させた。

 

リヤドは、世界の水消費量は今後数十年で倍増すると警告した。

 

 

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は9月4日(月曜日)にこの構想を発表し、サウジアラビア通信社(SPA)は、リヤドを拠点とする新しい世界水機関が水と衛生の分野で「専門知識の交換、技術の向上、技術革新の促進、研究開発の経験の共有」を計画していると指摘した。

 

 

「同機関は「優先度の高いプロジェクトの設立と資金提供を推進し、水資源の持続可能性と誰もが利用できるようにする」と付け加えた。

 


リヤドは世界中の水プロジェクトに約60億ドルを割り当てているが、政府は「水関連の課題」に直面している他の国々と協力したいと述べ、2050年までに世界の水需要が倍増するという予測を引き合いに出した。

 

また、「水問題解決に重要な専門知識を持ち、貢献している」国々との協力も視野に入れていると付け加えたが、具体的なパートナーについては言及しなかった。

 

湾岸王国は近年、多くの持続可能性プロジェクトに着手している。

 

サウジアラビアの皇太子は昨年11月、中東グリーン・イニシアティブに今後10年間で25億ドルを拠出すると発表した。

 

ロシア、中国、米国をはじめとする多くの国々が賛同するこの環境対策は、気候変動と闘うため、二酸化炭素排出量の削減に向けた地域協力を求めている。

 

国連が3月に発表した調査結果によると、現在、約20億人(世界人口の26%)が安全な飲料水を利用できず、20億から30億人が1年のうち少なくとも1カ月は水不足に直面している。

 

さらに36億人が適切な衛生サービスを享受できていないと国連は指摘し、「極端で長期化する干ばつの増加」によって、この問題は今後さらに悪化すると警告している。