「ルールに基づく秩序」を非難するプーチン 

スプートニク / パヴェル・ベドニャコフ

【RT】2023年10月16日

https://www.rt.com/russia/584993-putin-rules-based-order/

 

いわゆる "秩序 "は植民地主義の隠れ蓑にすぎず、ルールと称するものはニーズに合わせて常に変化している、とロシア大統領が述べた。

 

西側諸国が推進する「ルールに基づく秩序」は、植民地主義の隠れ蓑に過ぎないと、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が語った。

 

プーチン大統領は、10月16日(月曜日)に放映された国営放送『中国中央電視台CCTV)』の独占インタビューでこのように発言した。

 

「このルールを見たことがありますか? 誰も書いたことがないし、誰とも合意していない。誰も見たことのないルールに基づいて、どうやって秩序を語れるのか?」プーチンはそう述べた。

 

このような状況は「常識的に見れば」間違いなく「ナンセンス」だが、「ルールに基づく秩序」の支持者にとっては非常に有益なことだと大統領は説明した。

 

「誰も見たことのないルールということは、それを口にする人たち自身が、自分たちの利益になるように、ケースバイケースでルールを考えるということだ。これが植民地主義の本質だ」とプーチン大統領は指摘した。

 

植民地主義は常に至上主義的な考えに基づいており、人々を異なる "階級 "に隔離する。


「植民地諸国は常に、自分たちが一流の人間だと信じてきた。結局のところ、彼らは常に、植民地に啓蒙をもたらし、自分たちは文明人であり、二流とみなされる他の民族に文明の恩恵をもたらすと言ってきた」とプーチンは強調した。

 

植民地的な考え方は依然として根強く、たとえばアメリカが自国の「例外主義」を語るのも、まさにそこからきているとプーチンは指摘した。

 

「つまり、アメリカで自分たちは特別だと言うとき、それは他の人々、他の二流の人々がいることを意味する。それ以外にどう受け止めればいいのだろう? これらは植民地的な考え方の初歩であり、それ以外の何ものでもない」

 

ロシアと中国が示しているアプローチは、西側諸国が示しているアプローチとはまったく異なっており、モスクワと北京はともに、すべての国を平等に扱うことが、台頭しつつある多極化世界の礎であり、両国間の協力の基礎であると考えている、とプーチンは強調した。

 

「われわれは、すべての人は平等であり、すべての人が同じ権利を持ち、一国、一民族の権利と自由は、他の人、あるいは国家全体の権利と自由が始まるところで終わるという事実から進んでいる。こうして多極化した世界が徐々に生まれてくるはずだ」と大統領は説明した。