プーチン大統領は「革命的」な変化を予言した。

「巨大な」地政学的変化の後に成功するのは「真に主権的な」国家だけだと、ロシア指導者は主張した。

 


ウラジーミル・プーチン © Sputnik / Alexey Maishev

 

【RT】2022年7月20日

https://www.rt.com/russia/559338-putin-predicts-revolutionary-changes/

 

 

世界史の新しい時代が近づいており、「真に主権を持つ」国家のみが、変化した環境の中で成功することができると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が7月20日(水曜日)に述べた。

 

 

プーチン大統領はビジネスフォーラムで、「真に革命的な」「巨大な」変化が、新しい、「調和した、より公平な、より地域に焦点を当てた、安全な」世界秩序の創造につながると主張した。

 

 

この新しい時代には、「真の主権国家だけが、高い成長力を確保することができる」と述べた。

 

 

「主権」とは、「国家発展の自由、ひいては一人ひとりの自由」であり、「国家の技術的、文化的、知的、教育的実行力」であり、「責任ある、活発な、国家を意識した、国家指向の市民社会」であるという。

 

 

このような国家は、「人々の生活の水準と質、伝統的価値の保護、高い人間的理想」に関しては、他の模範となると大統領は述べている。

 

 

このような世界は、プーチンに言わせれば、「文明の発展のブレーキになっている」西側が支配する一極集中の世界秩序とは全く対照的である。

 

 

西側は「人種差別的で新植民地主義的」であると非難し、そのイデオロギーは「全体主義にますます似てきている」と述べた。

 

 

大統領は、西側エリートが既存の世界秩序を維持しようと試みているにもかかわらず、その変化は "不可逆的 "であると主張した。

 

 

プーチンは長い間、「一極集中」の世界の終わりについて議論してきた。

 

 

2007年のミュンヘン安全保障会議の有名な演説で、プーチンは、「冷戦後に提案された一極集中の世界は実現しなかった」と述べた。

 

 

「一君一君」の世界は、体制内の人間だけでなく、主権者自身にとっても破壊的であると説明したのである。

 

 

また、米国が「国際法の基本原則」を軽視していると非難し、「一方的でしばしば非合法な行動」が問題を解決したことは一度もないと強調した。

 

 

5月、ロシアのラブロフ外相は、自国のウクライナでの軍事攻勢が完了すれば、西側諸国が「米国とその同盟国の支配の下でのいわゆる一極集中の推進を止めさせる」ことになるとの期待を表明している。

 

 

西側諸国でも、最近ではドイツのオラフ・ショルツ首相によって、新たな「多極化」世界の構想が議論されてきた。

 

 

しかし、モスクワのウクライナ攻勢を受け、欧米はロシアを「孤立」させることを宣言し、厳しい制裁を加えている。

 

 

ロシアは、こうした行動もまた、自国を「封じ込め」、既存の世界秩序を維持しようとする欧米の試みの現れであると見ている。