プーチン大統領、アメリカの覇権から解放された「新しい世界」を作ることがロシアの使命だと語る


【Natural News】2023年10月6日 アルセニオ・トレド著
https://www.naturalnews.com/2023-10-06-putin-russia-mission-create-new-world.html

 

ロシアのプーチン大統領は、"新世界 "を創造することが自国の使命だと述べた。


プーチンは10月5日(木曜日)、黒海のリゾート地ソチで開催されたロシアのシンクタンク、バルダイ・ディスカッション・クラブの年次サミットでこのように発言した。

 

「われわれは実際、新しい世界を構築するという課題に直面している」

 

さらに彼は、1991年のソビエト連邦崩壊後、アメリカとその他の西側諸国は、モスクワの「善意」と「より公平な新しい世界秩序」を構築する努力を拒絶してきたと主張し、北大西洋条約機構への加盟を提案した新生ロシア連邦を拒絶するなど、世界戦争のリスクを高めてきたと述べた。

 

「我々の建設的な対話の準備は、冷戦の勝者を自称する者たちによって新しい秩序が築かれるという合意であり、服従であると誤解された。この何年もの間、我々は繰り返し、このやり方は行き詰まるだけでなく、軍事衝突の脅威を増大させると警告してきた」

 

「しかし、誰もわれわれの言うことを聞こうとしなかった。西側のいわゆるパートナーの傲慢さは、まさに桁外れだった」

 

■■ プーチンは、ロシアがウクライナ紛争を始めたのではないと主張している。

 

ヴァルダイ討論クラブでの演説で、プーチンはまた、ウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦は、ワシントンが支援したウクライナのマイダン革命が始まった2014年にアメリカが始めた紛争を終わらせるためのものだと指摘した。

 

「我々はウクライナでいわゆる戦争を始めたわけではない。それどころか、終わらせようとしている」と述べた。

 

プーチンは、ウクライナでの約10年にわたる紛争は、アメリカが東ヨーロッパを支配する「覇権国家」になりたかったから、そしてアメリカが自国を地球上で唯一の真実の裁定者と見なしていたから始まったのだと付け加えた。

 

プーチンはさらに、西側の指導者たちはワシントンの 「植民地的思考のせいで現実感覚 」を失っていると述べた。そのうえで、米国が他国の行動にとやかく言う資格があるのかと疑問を呈した。

 

プーチンは、ロシア語を話す住民の支持を得て2014年に占領したクリミアと、ウクライナ東部のドネツク州とルハンスク州の支配を維持する以外に、ロシアがウクライナで領土を獲得しようとしていることを否定した。

 

プーチンは、この紛争は「新しい世界秩序の基礎となる原則」をめぐって争われていると付け加えた。

 

「永続的な平和は、すべての人が安全だと感じ、自分たちの意見が尊重されることを理解し、世界に均衡があることを理解したときにのみ、確立される。残念ながら、西側諸国は現実感覚を失い、あらゆる境界線を越えてしまっていると言わざるを得ない」