リシ・スナック首相
【Zero Hedge】タイラー・ダーデン 2023年10月6日金曜日 - 午後05時00分
https://www.zerohedge.com/geopolitical/uk-climate-policy-faces-growing-opposition
著者:グジェゴシュ・アダムチ via Remix News
最近のニューヨークや、洪水による衝撃的な人道的災害が発生したリビアのデルナ、さらに以前のイスタンブールやスロベニアの映像のように、大都市が浸水している映像は、気候変動と闘うための早急な行動を求める人々の強い論拠となることは間違いない。
このような背景の中、英国のリシ・スナック首相が最近発表した気候変動に関する野心的な目標の延期を表明する声明は、反気候異端への予期せぬ支持のように聞こえ、EUが推し進めるグリーン革命から明らかに距離を置くものだった。
観測筋は、スナック首相が議会ではなくジャーナリストに対して声明を発表したことに注目した。
コメンテーターは、有権者の支持率低下に直面した首相によるポピュリスト的な行動ではないかと推測した。ともあれ、スナック氏の発言は社会的に受容的な聴衆の心に響く。
気候政策の名の下に押しつけられた、コストのかかる制限的な決定に反発する英国市民が増え始めている。この不満は、もはや限られた知識や偏見を持つ一般市民にとどまらず、エリート代表にまで届き始めている。
イギリスに長年住んでいる有名なアメリカ人作家ライオネル・シュライバーは、スカイニュースのインタビューで、当局が気候変動規制を実施するやり方は権威主義に似ており、イギリスの自由文化を荒廃させていると述べた。
一方、英国のリベラリズムの重鎮であるジョン・グレイは、現在の気候変動政策のあり方は一種の組織的不条理になりつつあると主張した。
重要なのは、この批判が、気候変動は存在しないとか、人間の行動は環境に大きな影響を与えないという主張を含む、明白な否定主義についてではないことだ。
主な問題は、採用された対策が社会的、政治的に受け入れられないということだ。
さらに、グレイが強調しているように、これらの対策は、義務や禁止によって社会的・経済的プロセスを管理できるだけでなく、気候がどのように進化するかという方向性さえも左右できるという技術主義的な仮定に基づいている。
しかし、人間の行動が気候変動の引き金になったからといって、それをある地点で止めればいいという考えには至らないはずだ。