核保有は「悪手」だが、リヤドに他の選択肢はないとムハンマド・ビン・サルマン氏
サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子 © AFP / Saudi Press Agency
【RT】2023年9月21日
https://www.rt.com/news/583343-saudi-iran-nuclear-salman/
サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、イランが核兵器を保有した場合、サウジアラビアも核兵器を保有せざるを得なくなるだろうと、FOXニュースとのインタビューで語った。
テヘランが核保有国になった場合、リヤドはどのように対応するかという質問に対し、「どの国であれ核兵器を持つことは悪いことだ」と、MBSと呼ばれる皇太子は答えた。
「イランが核兵器を手に入れたとしても......核兵器を使用するいかなる国も、それは世界の他の国々と戦争をすることを意味します」
世界の大国は共同で対応策を打ち出すだろう。
もし世界が10万人の死者を見たら、それは世界と戦争をすることになる、と皇太子は説明した。
サウジアラビアの王室は、1945年8月にアメリカが日本の広島と長崎に投下した原爆について言及している。
この2つの原爆投下は4日間で行われ、現在でも紛争で核兵器が使用された唯一の例である。
フォックス・ニュースの記者は、核武装についてより直接的な回答を求め、MBSに尋ねた。
「イランが核武装したら、あなたはどうするのか?」
「もしイランが核武装すれば、我々も核武装しなければならない」
核開発問題で厳しい国際制裁下にあるイランは、核兵器開発を目指しているというアメリカやイスラエルなどの主張を繰り返し否定してきた。
イランのエブラヒム・ライシ大統領は9月19日(火曜日)の国連での演説で、テヘランは「平和的な核エネルギーを持つ」権利を決して放棄しないと繰り返した。
しかし、イランの「防衛ドクトリンや軍事ドクトリンに核兵器は存在しない」と強調した。
ライシ大統領はまた、テヘランが核活動を制限することと引き換えに制裁を解除することを想定した2015年の包括的共同行動計画(JCPOA)への復帰を熱望していると述べた。
ドナルド・トランプ大統領の下での米国の画期的な協定からの一方的な離脱は、イランがJCPOAの一部としての義務を履行したことに対する「不適切な対応」であると彼は主張した。
長年のライバルであったサウジアラビアとイランは最近、中国の仲介により、3月に7年間の断絶を経て国交を回復し、和解した。