中国、セルビアの銅・金鉱山に数十億ドルの投資を約束

           China pledges to invest billions in Serbian copper and gold mine

AFP=時事 Pixabay

時事通信【Insider Paper】2023年9月11日 6時46分
https://insiderpaper.com/china-pledges-to-invest-billions-in-serbian-copper-and-gold-mine/

 

中国がセルビア東部の銅・金鉱山に数十億ドルを投じることが明らかになった。

 

 

週末に中国のアモイで署名された覚書によると、中国の国有企業である紫金鉱業は、東部の都市ボルにある鉱山団地に38億ドル(35億ユーロ)を投資する。

 

 

 

セルビアの鉱山・エネルギー大臣であるドゥブラフカ・ジェドヴィッチ・ハンダノヴィッチ氏は、オンラインに掲載された声明の中で、「この覚書のおかげで(中略)セルビアは、ヨーロッパ最大の銅・金生産国と足並みを揃えることになるだけでなく、新たな投資の機会も創出することになる」と述べた。

 

 

2018年、ジジンはボルにおける銅と金の採掘事業の株式の過半数を購入した。

 

セルビアの国営鉱山会社は、1990年代初頭に共産主義ユーゴスラビアが崩壊するまでは、産業部門の柱であった。

 

しかし、1990年代の故スロボダン・ミロシェビッチ大統領政権下での不始末と国際的制裁により、苦境にある同国経済の重荷となった。

 

銅はその熱伝導性と電気伝導性の特性から、再生可能エネルギーやグリーン・テクノロジーにおいて重要な役割を担っており、世界中の採掘事業への投資急増につながっている。

 

北京は近年、セルビアと近隣のバルカン諸国に数十億ドルを投資し、中央ヨーロッパでの経済的足跡を拡大することを望んでいる。

 

セルビアは、バルカン半島における影響力をめぐる東西間の綱引きが続く中、さまざまな投資家を取り込もうとしており、中国の関心をいち早く現金化しようとしている。