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【RT】2024年2月13日
https://www.rt.com/business/591959-brics-combined-wealth-tops-g7/
新たに発表された報告書によると、BRICS諸国における億万長者の数は、今後10年間で急増する見込みである。
ヘンリー & パートナーズが発表した第1回BRICSウェルス・レポートによると、BRICS加盟国が現在保有する投資可能な富の総額は45兆ドルにのぼる。
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されていたBRICSは、今年1月にサウジアラビア、イラン、エチオピア、エジプト、アラブ首長国連邦が加盟したことで、大きく拡大した。
報告書によると、この10カ国には現在、100万ドル以上の投資可能資産を持つ個人が160万人おり、そのうち1億ドル以上の資産は4700人以上、億万長者は500人以上いる。
億万長者の数は今後10年間で85%増加すると予測されている。
このブロックは現在、世界人口の45%、世界GDPの36%を占めており、G7の30%を上回っている。
ヘンリー・アンド・パートナーズのユルグ・ステフェン最高経営責任者(CEO)は、「MENA(中東・北アフリカ)諸国の参加は、単なる政治的再編成ではなく、経済的地位の高まりを認識したものだ」と述べ、「この地域は、歴史的にエネルギー資源のために極めて重要だったが、現在はより多様な経済的役割を主張している」と付け加えた。
ステフェンCEOは、BRICSにおける中東・北アフリカ諸国の存在感の高まりは、域外へのグローバル投資家にとって可能性の領域を開くものであり、「急成長する消費市場へのアクセス、戦略的な地理的位置づけ、ユニークな文化・ビジネス環境を提供する」と付け加えた。
報告書によると、現在BRICSで最も億万長者の数が多いのは中国で862,400人、インドは326,400人である。今後10年間の億万長者の増加率は、中国が85%、インドが110%と予測されている。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦、エチオピアも過去10年間で個人資産が大幅に増加し、億万長者人口はそれぞれ35%、77%、30%急増した。