ロシアからブラジルへの輸出急増が明らかに

南米諸国は2021年以降、ロシアからの輸入を2倍以上に増やしている

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【RT】2023年4月19日

https://www.rt.com/business/574998-russia-exports-brazil/

 

ブラジル経済省が発表した公式数値によると、3月のブラジルへのロシア製品の輸入は、2年前の同月と比較して約120%急増した。

 

 

同国は、2021年3月の3億4300万ドルに対し、先月は7億4600万ドル強の商品をロシアから輸入しており、統計によると、肥料が主な輸入品となっている。

 

また、ブラジルはロシアからディーゼル燃料の購入を開始しており、輸入量は急増する見込みである。

 

ロイターの最近の報道によると、ブラジルのディーゼル燃料輸入に占めるロシアの割合は、1年前はわずか0.2%だったのに対し、4月には53%に達するという。

 

ブラジルは従来、米国からディーゼル燃料を購入していたが、ロシアのディーゼル燃料は現在、競争するのが難しいほどの高額の割引が適用されている、とロイターは書いている。

 

モスクワへの制裁にもかかわらず、ブラジルはロシア産ディーゼルの輸入制限を設けていない。

 

ロシアのエネルギー製品は昨年、欧州と米国で輸入禁止となり、モスクワは新たな買い手を探した。

 

ブラジルへのロシア製品の流入は昨年5月に最も多く、10億ドル強に達した。

 

ブラジルからロシアへの輸出は、2021年3月の1億1900万ドルから先月は1億7900万ドルと、過去2年間で50%も増加している。

 

ブラジルは主に大豆、肉、コーヒーなどをロシアに輸出している。

 

両国は、インド、中国、南アフリカも含む新興国グループ「BRICS」のメンバーである。

 

今週初め、ブラジルのマウロ・ヴィエイラ外相は、「米国、EU、および同盟国がロシアに課した経済制裁を批判し、世界経済、特に発展途上国に悪影響を及ぼしていると述べた」

ヴィエイラ氏は、ロシアのラブロフ外相がブラジルを訪問した際に、このようにコメントした。