BRICSのGDP合計はすでにG7を上回っており、来年新たに6カ国が加盟すれば、その差はさらに広がる。
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【RT】2023年8月27日
https://www.rt.com/business/581812-expanded-brics-global-economy/
新たに6カ国が加盟することで、BRICSは経済面で主要なライバルであるG7を大きく引き離すことになると、複数のロシアメディアが今週、世界的なデータに基づく計算を引用して報じた。
BRICSは現在、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されているが、来年1月にはアルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦が加盟する。
RBKとタス報道によると、購買力平価(PPP)で見た拡大BRICSの国内総生産(GDP)の合計は、およそ65兆ドルになるという。
これにより、世界のGDPに占めるBRICSのシェアは現在の31.5%から37%に上昇する。これに対し、先進国のG7グループのシェアは現在約29.9%である。
さらに、新メンバーの加入により、BRICS諸国は世界の食糧生産のほぼ半分を占めることになる。
2021年、BRICSの小麦収穫量は世界全体の49%に達する。G7のシェアは19.1%だった。BRICSは、ハイテク産業で使用される金属の生産においても優位に立つだろう。
G7がわずか1.3%であるのに対し、11カ国は世界のアルミニウム生産量の79%を占めることになる。パラジウムでは、G7の6.9%に対し、BRICSは77%である。
世界の工業生産の約38.3%をBRICSが占めるのに対し、G7は30.5%である。しかし、輸出の面ではBRICSが23.4%であるのに対し、後者は28.8%で優位を保つ。
サウジアラビアはBRICS新加盟国の中で最大の経済規模を誇る。
2022年末のドルベースのGDPは1.1兆ドルと推定されている。
一方、UAEは主要輸出国であるため、BRICSに加わることになる。
2022年の輸出額は約6,000億ドルに達する。
BRICS11カ国の総面積は4,850万平方キロメートルで、世界の国土面積の36%を占める。
これはG7の2倍以上である。人口は合わせて36億人となり、地球全体の45%を占め、G7の4倍以上になる。