グーグル、ニュース記事作成用のAI「ジャーナリスト」ボットをテスト中

グーグルは、人工知能(AI)「ジャーナリスト」ボットをテストしていると報じられている。

グーグルCEOサンダー・ピチャイ

【SLAY】2023年8月5日  フランク・バーグマン著

https://slaynews.com/news/google-testing-ai-journalist-bot-writing-news-stories/

 

ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、グーグルはジャーナリズム業界における人間の記者への依存を減らすために、この製品をテストしているという。

 

 

ジェネシス」と名付けられたこのツールは、AIの "記者 "を立ち上げようとしている。

ジェネシスはすでに話題になっている。

 

ニューヨーク・タイムズ』紙、『ワシントン・ポスト』紙、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙などが、このツールの開発元である企業とテストについて交渉している。

 

しかし、AIがジャーナリズムに与える影響を軽視しようとする向きもある。

内部関係者は、AI技術はジャーナリストにとって役立つツールになりうると主張している。

一方、このソフトウェアは "不安を煽る "と警告する幹部もいる。

 

しかし、この件に詳しい少なくとも2人の関係者は、AI技術を見て、ニュース記事を作成するための努力や創造性を当然視しているようだと述べた。

 

ニューヨーク市立大学クレイグ・ニューマーク・ジャーナリズム大学院のトウ・ナイト・センター・フォア・アントレプレナー・ジャーナリズムのディレクター、ジェフ・ジャービスは言う。

 

「逆に、ニュアンスや文化的な理解が必要なトピックで、ジャーナリストや報道機関によって誤用されれば、ツールの信頼性だけでなく、それを使う報道機関の信頼性も損なわれかねない」

 

 

ジャーナリストたちは、以前からAI技術の扱い方に頭を悩ませていた。

 

 

1月、ウェブサイトCNETは、記事の一部に多数の虚偽が含まれていることを競合他社から指摘され、いくつかの記事を訂正した。

 

この問題は、ニュース記事がボットによって書かれたものであることを明らかにするきっかけとなった。

 

しかし2017年、ワシントン・ポストは「モッドボット」と呼ばれるAIツールを公開した。

 

このツールは記事を書くためではなく、ウェブサイト全体に読者が残したコメントを司会し検閲するために作られた。

 

グーグルに関しては、一部の出版社や他のオンラインクリエイターが、(AI技術を開拓している他のテック企業と同様に)同社が何十年分もの記事やその他のコンテンツを、自分たちの仕事に取って代わる恐れがあるAIシステムの訓練に、何の補償もなく使用していると批判している。