NATOはロシアとの対話を拒否 - プーチン

プーチン大統領は、相違は交渉の席で解決されるべきと語る

サンクトペテルブルクで開催されたロシア・アフリカ首脳会議で演説するロシアのプーチン大統領。© AFP / TASS / Sergei Bobylyov

【RT】2023年7月28日

https://www.rt.com/news/580452-putin-ukraine-nato-talks/

 

ウラジーミル・プーチン大統領は、ロシアはウクライナ危機の外交的解決を模索する用意があるが、キエフとその支持者であるアメリカやNATOはモスクワとの対話を拒否していると述べた。

 

「すべての相違は交渉のテーブルで解決されなければならない」

 

「問題は、彼ら(ウクライナ)が我々との対話を拒否していることだ」

 

ウクライナの現政権も交渉を拒否しており、それを公式に発表している。ウクライナの大統領(ウラジーミル・ゼレンスキー)は昨年秋、関連する法令に署名した」とプーチンは述べた。

 

ロシアの指導者は、モスクワとキエフの対立の根源は "アメリカとNATOによるロシアの安全保障への脅威の創出 "だと主張した。

 

しかし、ワシントンとその同盟国もまた、「ロシアを含むすべての側に平等な安全保障を保証する問題についての交渉を拒否している」と彼は付け加えた。

 

「我々は何度も言ってきたし、公式に表明してきた。そして、ウクライナを説得するためには、国際社会が相手側とも対話する必要がある」と付け加えた。

 

プーチン大統領はまた、ウクライナ紛争の平和的解決に向けた努力に対して、モスクワは「アフリカの友人たちに感謝している」と強調した。

 

南アフリカ共和国セネガル共和国ザンビア共和国の大統領を含むアフリカの指導者や高官からなる代表団は、6月中旬にサンクトペテルブルクキエフを訪れ、プーチンとゼレンスキーに10項目の和平構想を提案した。

 

アフリカ案は、安全保障と黒海を通じた穀物の自由な移動、囚人の釈放と和平交渉の早期開始などを求めている。

 

アフリカ連合AU)の議長を務め、和平代表団の一員であったコモロのアザリ・アスマニ大統領は7月27日(木曜日)、RIAノーボスチとのインタビューの中で、ロシアとの交渉について「彼(ゼレンスキー氏)の関心について納得のいく確認はまだ取れていない」と述べた。

 

先月、ウクライナの指導者は、クリミアを含む1991年の国境内にあるウクライナの全領土からロシア軍が撤退した後でなければ、モスクワとの協議を開始することはできないとの姿勢を繰り返した。

 

ロシアはゼレンスキーの要求を非現実的だとして拒否し、外交的手段で紛争を解決しようとしないキエフの意思の表れだと主張している。

 

モスクワによれば、これでは軍事的手段でウクライナの目標達成を目指す以外に選択肢がない。