西側諸国はキエフの和平要求に対する国際的な支持を固めようとしている、と外交官が同誌に語った。
サウジアラビア・ジッダの全景。© AFP / Andrej Isakovic
【RT】2023年7月30日
https://www.rt.com/news/580538-saudi-arabia-ukraine-talks/
サウジアラビアは来月、アメリカ、EU、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの国々が参加するウクライナに関する国際和平協議を主催する予定だと、外交官がウォール・ストリート・ジャーナル紙に語った。
同誌が7月29日(土曜日)に報じたところによると、西側諸国とウクライナが主催するこの会合からロシアは除外されている。
8月5日と6日にジッダで開催されるこのイベントには、約30カ国が招待されている。
その中には、インド、ブラジル、インドネシア、エジプト、メキシコ、チリ、ザンビアが含まれているという。
しかし、最終的に何カ国がサウジアラビアに代表団を派遣するかは、まだはっきりしていないという。
外交官によれば、すでに招待を受け入れた国には、英国、南アフリカ、ポーランド、EUがあるという。
ジェイク・サリバン国連国家安全保障顧問も出席する予定だと、計画に詳しい人物がWSJに語った。
中国と良好な関係にあるサウジアラビアが開催地に選ばれたのは、北京を説得して会談に参加させるという狙いもあったという。
しかし、その可能性を完全に否定はしないものの、中国が会談に参加する可能性は低い、と情報筋は認めた。
6月下旬にデンマークのコペンハーゲンで開催された同様の会合に続くもので、西側諸国がキエフの和平要求に対して「ウクライナ戦争で中立を保ってきた主要途上国からの支持」を得ようとする試みである、とWSJは書いている。
コペンハーゲンでのイベント中、「(インドとブラジルを含む)発展途上国グループは、ウクライナの計画には署名しないと明言した」と付け加えた。
ウラジーミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領は数カ月前から、いわゆる10項目の「和平計画」を推進してきた。
この計画では、とりわけロシアに対し、ウクライナが主張する国境まで軍を撤退させること、賠償金を支払うこと、戦争犯罪法廷に服することを求めている。
モスクワは、これらの条件は非現実的であり、キエフが意味のある対話を望んでいないことの表れであるとして拒否した。
ジッダでの会談の主催者は、今年後半に開催される大規模な国際和平サミットへの道を開き、そこで指導者たちが危機解決のための共有原則に署名することを期待している。
これらの原則が、モスクワとキエフ間の将来の和平交渉を、ウクライナにとって有利なものにすることを期待している、と外交官は語った。
7月28日(金曜日)にサンクトペテルブルグで開催されたロシア・アフリカ首脳会議において、ロシアのプーチン大統領は「すべての相違点は交渉のテーブルで解決されなければならない」と述べた。
プーチンは、ウクライナとその米国とNATOの支持者について言及し、「問題は、彼らが我々との対話を拒否していることだ」と述べた。