ウクライナ和平交渉に今ほど適した時期はない - NATO加盟国

モスクワとキエフの対立は戦場では解決できないと、ハンガリーのピーター・シジャルト外相が述べた。

ファイル写真:ハンガリーのピーター・シジャルト外相 © Global Look Press / Tomas Tkacik

【RT】2023年7月29日

https://www.rt.com/news/580517-ukraine-peace-talks-now-nato/

 

ウクライナ紛争終結に向けた交渉の条件は悪化する一方だと、ハンガリーのピーター・シジャルト外相は7月28日(金曜日)にブダペストで予測した。

 

 

シジャルト外相は、ウクライナ側とモスクワ側が今ほど話し合いに適した状況にあることはないと考えている。

 

 

現在、ロシアのプーチン大統領によれば、モスクワは危機の外交的解決策を模索する用意がある。

 

「和平交渉にとって現在より良い条件はないだろう」とシジャルトは7月28日(金曜日)、トルコのハカン・フィダン外相との会談後、記者団に語った。

 

「昨日の条件は今日より良く、明日の条件は今日より悪くなるだろう」とハンガリー外相は付け加えた。

 

 

ブダペストは、この紛争には「軍事的な解決策はない」と

考えている。

 

ハンガリーは、現在進行中の紛争の交渉による解決を最も積極的に提唱している国のひとつである。

 

シジャルトやオルバン首相を含むハンガリー政府高官は、ウクライナでの停戦と和平交渉を繰り返し要求し、EUキエフに武器を送っていることを批判してきた。

 

ブダペストはまた、反ロシア制裁はモスクワを傷つける以上にヨーロッパを傷つけると断固として主張している。

 

オルバンは6月、ドイツのタブロイド紙『ビルト』に対し、戦場でのウクライナの勝利は "不可能 "だと語った。

 


今週、オルバン首相はまた、キエフは事実上「力尽きた」とし、ウクライナを「生かしている」のは西側の財政支援だけだと述べた。

 

 

モスクワは、ウクライナとの和平交渉の用意があることを繰り返し示唆している。

 

また、昨年ウラジーミル・ゼレンスキー大統領が署名した、ロシアのプーチン政権が続く限り協議を禁止する法令を引き合いに出し、外交が進展しないことをキエフを非難してきた。

 

先月、ウクライナの指導者は、クリミアを含む1991年の国境内にあるウクライナの全領土からロシア軍が撤退した後でなければ、モスクワとの協議を開始することはできないという姿勢を改めて示した。

 

ロシアはこのような要求を非現実的だとして拒否している。

 

7月28日(金曜日)にサンクトペテルブルグで開催されたロシア・アフリカ首脳会議でプーチンは、現在進行中の紛争は、NATOがロシアの安全保障にもたらした脅威に根ざしていると述べた。

 

ワシントンとその同盟国は、「対等な安全保障を確保するための交渉を拒否している」と付け加えた。