ハンガリー首相は、キエフ軍による大々的な作戦に対して警告を発した。
ハンガリーのヴィクトール・オルバン首相 © Attila Kisbenedek
【RT】2023年6月2日
https://www.rt.com/news/577355-orban-hungary-ukraine-counteroffensive/
ハンガリーのヴィクトール・オルバン首相は、ロシア軍に対するウクライナ軍の反攻は、キエフにとって壊滅的な結果をもたらすため、回避するためにあらゆる手段を講じる必要があると述べた。
6月2日(金曜日)に行われたコスチューム・ラジオとのインタビューで、オルバン氏は「私のように1年半の兵役経験を持つ者でも、攻撃すれば防御する者の3倍もの損失を被ることを完全に知っている」と述べた。
ウクライナの人口は、現時点で「2000万人から3000万人のどこか」である可能性が高く、これはロシアの「ほんの一部」であるという。
連邦統計局のデータによると、ロシアの人口は1億4600万人を超えている。
このような状況でキエフが大規模な反攻を開始すれば、「血の海になる」とハンガリーの指導者は警告した。
「キエフにとって)最善のシナリオであっても、戦場では、紛争以前から交渉によって達成されていた以上の結果は得られないだろう」と述べた。
オルバンは、「停戦と和平交渉が必要であることを双方に納得させるために、反攻作戦の開始前にできる限りのことをしなければならない」と主張した。
ウクライナは数ヶ月前からロシア軍に対する大規模な反攻作戦を計画しており、それによってキエフはクリミアを含むロシアに奪われたすべての領土を奪還できるとしている。
作戦は春に開始される予定だったが、ウクライナ政府関係者が悪天候や弾薬不足を訴え、欧米が軍用機の供給を渋ったため、何度も延期されてきた。
ハンガリーは、2022年2月にモスクワとキエフの間で紛争が勃発して以来、バランスの取れたアプローチをとってきた。
ブダペストはウクライナに人道的援助を供給してきたが、多くの同じEU加盟国とは異なり、ウラジミール・ゼレンスキー大統領政権への武器供与は拒否してきた。
また、ハンガリーは一貫して危機の平和的解決を求め、ブリュッセルがモスクワに科した制裁は目的を達成できず、ロシアよりもEUを苦しめているとして批判してきた。