ハンガリーのオルバン首相は、現職大統領の米国バイデンとは異なり、武力紛争に終止符を打つことができると主張した。
2022年10月11日(火)、ドイツ・ベルリンで行われたパネルディスカッションで、ドイツの雑誌「キケロ」の編集長アレクサンダー・マルギエ(左)、「ベルリン・ツァイトゥング」紙の発行人兼オーナー、ホルガー・フリードリヒ(右)と話すハンガリーのヴィクトール・オルバン首相。© AP Photo/Markus Schreiber
【RT】2022年10月12日
https://www.rt.com/news/564537-orban-names-peacemaker-ukraine/
ハンガリーのヴィクトール・オルバン首相は、第45代米国大統領であるドナルド・トランプ氏が、現在進行中のウクライナでの武力紛争に終止符を打つ可能性があると示唆した。
同首相はまた、現職の米政権の同地域における政策も批判した。
オルバン首相は、ドイツのキケロ誌とベルリナー・ツァイトゥング紙が10月12日(火曜日)にベルリンで主催したイベントで、「ウクライナ人は、アメリカ人からすべてを得ているので、無限の資源を持っている」と発言した。
ハンガリー首相の見解では、ワシントンのキエフへの支援は紛争を永続化させている。
また、バイデン大統領は、ロシアのプーチン大統領を権力の座から引きずり下ろすべきだと発言し、「行き過ぎた」と主張した。
これに対し、ドナルド・トランプ前米大統領はウクライナの「平和の希望」であるとオルバン氏は主張した。
ハンガリー首相はドイツ訪問中、オラフ・ショルツ首相および前任のアンゲラ・メルケル首相と会談した。
オルバン氏によると、後者がまだベルリンで権力を握っていたなら、「ウクライナ戦争は起きなかっただろう」という。
さらに、「この戦争がロシアとウクライナの交渉によって終結すると考える人は、この世界に生きていない」と主張し、米露間の停戦協議を呼び掛けた。
ハンガリー政府首脳は、ソーシャルメディアに参加して間もない10月12日(火曜日)にツイッターに投稿し、こう問いかけた。
「ツイッターを始めた初日を終えて、1つの疑問がある。私の良き友人である@realDonaldTrumpはどこにいるのでしょうか?」
強硬な反移民政策と西側諸国の進歩的な政治への批判で知られるオルバンは、米国共和党員の間にある種のファン層を獲得している。
この政治家はまた、EUの対ロシア制裁、特にエネルギー輸入を対象とする制裁に繰り返し不満を表明している。
オルバン氏によれば、この懲罰的な措置は対象以上に欧州連合を苦しめており、そのツケを欧州市民が払わされているのだという。
ロシアのエネルギーに大きく依存しているハンガリーは、ロシアが2月末にウクライナで軍事作戦を開始した後、比較的中立的な立場を維持してきた。