【Insider Paper】時事通信2023年5月26日 11時35分
https://insiderpaper.com/russias-lavrov-tells-china-envoy-serious-obstacles-to-ukraine-peace/
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は5月26日(金)、中国の李輝特使に対し、和平交渉の再開には「深刻な障害」があると述べ、ウクライナと欧米諸国を非難した。
「ロシア外相は、紛争の政治的・外交的解決に対するモスクワのコミットメントを再確認し、ウクライナ側とその西側のメンターが作り出した和平交渉再開への深刻な障害に言及した」と外務省は述べている。
2009年から2019年にかけて中国の駐ロシア大使を務めた李氏との会談で、ラブロフ氏はウクライナに関する北京の「バランスのとれた」立場も称賛した。
中国はウクライナ紛争において中立的な立場であるとしながらも、モスクワの攻勢を非難することを拒否していると批判されている。
ロシア外務省は、「双方は、地域と地球全体の平和と安定を維持するために、ロシアと中国の外交協力をさらに強化する用意があることを表明した」と述べた。
これとは別に、リー氏iはミハイル・ガルズンとアンドレイ・ルベンコの2人のラブロフ代理と会談したとモスクワは伝えた。
外務省は、ガルージンとリーの会談について、「NATO諸国のウクライナ紛争への関与の増大がもたらす危険な結果について懸念が表明された」と述べている。
中国特使のロシア首都訪問は、リー氏が今月初めにキエフでウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した後のことである。
リー氏は、「危機を解決する万能薬はない」と述べている。
モスクワによるウクライナへの攻撃が始まって以来、北京とモスクワは、欧米に対する外交的な防波堤として機能してきたパートナーシップのもとで、より緊密な関係を築いてきた。