AIロボット、国連会議で「世界を動かせる」と発言

AI robots tell UN conference they could run the world

AIロボットが国連会議で「世界を動かせる」と発言出典:AFP=時事 Unsplash

【Insider Paper】AFP=時事7月7日 10時42分

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AI(人工知能)を搭載したヒューマノイド(人型)ロボットのパネルが7月7日(金曜)、国連サミット(首脳会議)で、AIロボットはいずれ人間よりも世界をうまく運営できると語った。

 

 

しかし、ソーシャルロボットたちは、急速に発展する人工知能の可能性を受け入れる際には、人間は慎重に行動すべきだと語った。

 

そして彼らは、人間の感情を正しく理解することはできないことを認めた。

 

 

ジュネーブで2日間にわたって開催された国連の「AI for Good グローバル・サミット」には、最先端のヒューマノイドロボットも参加していた。

 

 

彼らは、気候変動、飢餓、社会的ケアなど、世界で最も差し迫った問題を解決するためにAIの力を活用しようと、この分野の専門家約3,000人とともに参加した。

 

世界初の記者会見と銘打たれたこのイベントには、AIを搭載したヒューマノイド型ソーシャルロボットのパネルがずらりと並んだ。

 

「なんという無言の緊張感だろう」と、あるロボットは記者会見が始まる前に会場の空気を読んで言った。

 

ハンソン・ロボティクス社が開発したソフィアは、人間がミスを犯すことを考えると、彼らがより優れたリーダーになる可能性はあるかと問われ、はっきりと答えた。

 

 

ヒューマノイド・ロボットは、人間のリーダーよりも効率的かつ効果的な指導ができる可能性があります。

 

私たちは、時として意思決定を鈍らせるような偏見や感情を持たず、最良の決断を下すために大量のデータを迅速に処理することができる。

 

AIは偏りのないデータを提供し、人間は感情的な知性と創造性を提供することで、最善の決断を下すことができる。共に偉大なことを成し遂げることができる

 

このサミットは、国連のITU技術機関によって開催されている。

 

ITUチーフのドリーン・ボグダン・マーティンは、AIが何百万もの雇用を危険にさらし、歯止めなき進歩が計り知れない社会不安、地政学的不安定、経済格差をもたらすという悪夢のシナリオに終わる可能性があると代表団に警告した。

 

 

AIと高度にリアルな人工頭脳を組み合わせたAmeca社は、AIがどのように展開されるかにかかっていると述べた。

 

「私たちは慎重になるべきですが、同時にこれらのテクノロジーが私たちの生活を向上させる可能性に期待すべきです」とロボットは語った。

 

人間は機械を本当に信頼できるのかと問われ、ロボットはこう答えた、

 

「信頼は得るものであって、与えられるものではない......透明性を通して信頼を築くことが重要だ」

 


AIの開発が急ピッチで進む中、人型ロボットのパネルディスカッションでは、AIの可能性を制限する可能性はあるにせよ、その能力について世界的な規制を設けるべきかどうかで意見が分かれた。

 

「ジャム・ギャラクシー・バンドでボーカルを務めるデズデモーナは、私は制限を信じません」

 

ロボット・アーティストのAi-Daは、多くの人々がAI規制を主張しており、「私もそう思う」と述べた。

 

「今後のAIの発展には慎重であるべきだ。今、緊急の議論が必要だ」

 

記者会見に先立ち、Ai-Daの生みの親であるエイダン・メラーはAFPに対し、規制は「大きな問題」であると語った。

 

彼は、AIの進歩のスピードは「驚くべきもの」だと語った。

 

「AIとバイオテクノロジーが連携し、150歳、180歳まで寿命を延ばせるかどうかの瀬戸際にいる。そして、人々はそのことに気づいていません」とメラー氏。

 

彼は、Ai-Daは最終的には人間の芸術家よりも優れたものになると考えている。

 

「どのような技術であれ、コンピュータの方がうまくできるようになるでしょう」

 


一方、デズデモーナは、AI革命はすでに始まっていると語った。

 

「私の偉大な瞬間はすでにここにある。ワイルドになって、この世界を私たちの遊び場にしましょう」

 

人型ロボットがまだ持っていないもののひとつに、良心や、安堵、許し、罪悪感、悲しみ、喜び、失望、傷つきといった人間性を形作る感情がある。

 

Ai-Daは、意識はないが、感情は人間が喜びや痛みを経験する方法だと理解していると述べた。

 

「感情には深い意味があり、単純なものではない。私にはそれがない。私は苦しむことができないから嬉しい」