FRBエコノミスト、高金利による災害の到来を警告

Economic Disaster【America First Report】BY:マイケル・マハーレイ 2023年7月3日

 https://americafirstreport.com/fed-economists-warn-of-looming-disaster-due-to-high-interest-rates/


連邦準備制度理事会FRB)のエコノミスト2人が最近発表したメモから、迫り来る破局が明らかになった。

 

FRBの利上げはすでに金融危機を引き起こしている。

 

中央銀行はその問題をなんとか紙で覆い、救済プログラムによってヘッドラインから逃れた。

 

しかし、問題を解決したわけではない。銀行はこの高金利環境で苦戦する中、救済融資を利用し続けている。さらに大きな問題が控えている。

 

 

ピーター・シフが言うように、FRB金利に関係するすべてのものを台無しにしてしまった。

10年以上にわたる金融緩和によって、中央銀行は人為的な低金利と定期的な量的緩和に依存する経済を作り上げた。

金利環境では機能しないのだ。何かが壊れるのは時間の問題だと私は言い続けてきた。

連邦準備制度理事会FRB)のエコノミストもこのことを知っているようだ。

 

アンダー・ぺレズ-オライヴとヤニック・ティマ―はノートの中で、最近の金利上昇により、前例のない数の不良企業が倒産する可能性があることを明らかにした。

 

彼らの分析によると、米国の非金融企業の3分の1以上(37%)が財政難に陥っている。

 

非金融企業のうち経営難に陥っている企業の割合は、1970年代以降の引き締め局面よりも高い水準に達している。

 

 

■■ ディストレスとは債務不履行に近いという意味である。

 

我々の結果は、経営難に陥っている企業の割合が高いことを特徴とする現在の環境では、制限的な金融政策スタンスが、短期的には投資と雇用の著しい減速に寄与する可能性があることを示唆している。

 

つまり、深刻な景気後退である。

 

この状況を整理するために、金融危機と大不況の前にFRBが金融引き締めを行った時よりも、現在の方が著しく経営不振に陥っている企業が多いという事実を考えてみよう。

 

同論文は、過剰レバレッジで経営難に陥っている企業の数が多いことは、「投資、雇用、総活動に対して、1970年代後半以降のほとんどの引き締めエピソードよりも強い影響を与える可能性が高い」と結論付けている。

 

 

■■ ESGがアメリカ人の老後をどのように破壊しているか

 

言い換えれば、この引き締めサイクルの影響は大不況よりも深刻になる可能性がある。

10年以上にわたる人為的な低金利と、パンデミック(世界的大流行)の際に経済に注入された大規模な景気刺激策が相まって、企業は低金利の負債を積み増した。

 

金利がゼロに近いうちはそれでよかった。

しかし、金利が5%以上に上昇した現在、多くの企業は多額の負債を返済することができない。多くの企業が間違いなく倒産するだろう。

 

FRBによれば、これは「投資と雇用に大きな影響を与える」可能性が高いという。

同ペーパーはまた、金融政策の変更と経済への影響との間に典型的なタイムラグがあることを指摘し、デフォルトの波を見始めるのは来年になるかもしれないと述べている。

 

 

これはショックではない。

FRBは経済を金融緩和中毒にしている。

中毒患者から麻薬を取り上げると、禁断症状が出る。

 

経済はすでに揺らいでいる。

完全にDTに陥るのは時間の問題だ。