EU諸国の債務が歴史的な高水準に

イタリアは、ギリシャに次いでユーロ圏で2番目に債務が多い加盟国である

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【RT】2023年5月16日

https://www.rt.com/business/576306-italy-public-debt-rise/

 

イタリアの中央銀行によると、イタリアの国債は高騰を続け、3月には月次ベースで178億ユーロ(193億ドル)急増し、過去最高の2兆7900億ユーロ(3兆ドル)を記録したとのことだ。

 

 

これまでの過去最高は、2月に達成した2兆7,800億ユーロの負債であった。

 

イタリア中銀は5月15日(月曜日)に、この急増は公的部門の借入要件が313億ユーロ(340億ドル)に増加したことによるもので、財務省流動資産が294億ユーロに減少したことにより一部相殺されたと発表した。

 

「歴史的な新記録」ECBの新たな金融制限政策による金利引き上げを考えると、心配で心配でたまらない指数関数的な上昇だ」と、全国消費者組合のマッシミリアーノ・ドナ会長は述べている。

 

ドナ氏によると、政府債務をイタリア国民に分配すると、国民1人当たり47,405ユーロ、1世帯当たり106,446ユーロになるとのことだ。

 

「今、フラット・タックスで全員の減税を計画するということは、イタリア人をバカにするか、税率で与えたものを控除や課金で回収するか、国を窮地に陥れるかのどちらかだ」とドーナは警告する。

 

「このため、政府は当面、電気代とガス代の制限にとどめ、請求書のシステム料金の割引を復活させるのがよいだろう」

 

エネルギー価格の高騰は、EU第3の経済大国の生活費危機を悪化させ、公的債務の水準を押し上げ、ユーロスタットの最新データによると、2022年10月から12月の間にGDPの144%に達した。

 

イタリア政府関係者は、欧州中央銀行の金融政策について、インフレ抑制を目的とした利上げが、ユーロ圏で最も債務が重い国のひとつであるイタリアにさらなる金融圧力をかけていると主張し、非難を浴びせた。

 

ECBは先週、ユーロ圏全体の2桁のインフレを抑制するため、再び金利を引き上げ、3.25%にした。