米自動車メーカー2社、安全性問題で電気トラック600台以上をリコール

Image: Two American vehicle companies recall over 600 electric trucks due to safety issues【Natural News】2023年4月21日(金) 記入者: アルセーニョ・トレド

https://www.naturalnews.com/2023-04-21-companies-recall-600-electric-trucks-safety-issues.html

 

アメリカの自動車会社ボルボ・トラックス・ノースアメリカとニコラ・コーポレーションは、安全上の問題から数百台の電気トラックをリコールすることになった。

 

 

ボルボは、アダプティブクルーズコントロールシステムに問題があり、制御不能になるリスクがあまりにも高くなる過剰なブレーキを引き起こすため、2020年から2023年の間に製造された特定のボルボVNR電気トラックをリコールすることに同意した。

 

 

「軽負荷状態でのアダプティブクルーズコントロールのブレーキイベント中に、ブレーキロックと横滑り防止ブレーキイベントが交互に発生し、リアアクスルを横滑りさせる可能性のある回生ブレーキが攻撃的になる可能性がある」と運輸省道路交通安全局(NHTSA)はボルボのリコール車両について述べている。

 

 

ボルボによると、アダプティブクルーズコントロールが 「十分なシステム統合とソフトウェアチューニングを行わずに 」有効化されたために起こるとのことだ。

 

同社は、改善策として、アダプティブクルーズコントロール機能の誤作動を防ぐために、アンチロックブレーキ電子制御ユニット内でアダプティブクルーズコントロール機能を無効にするなど、安全上の欠陥を引き起こす可能性のあるコンポーネントを取り除くことを挙げている。

 

ニコラは同様に、ベンディックス インテリパークトラクター PVMとして知られるトラックのパークバルブモジュール(PVM)の問題で、同社のTre BEV電気トラックの全車両のリコールを余儀なくされている。

 

NHTSAの報告によると、パークバルブモジュールは断続的にアンパークポジションで動かなくなる可能性があり、トラックのダッシュボードでパークスイッチを引いても、アンパークからパークに適切に移行しない場合があるとのことだ。

 

「断続的に非パーキング位置で動かなくなるインテリパーク PVMは、ドライバーがパークスイッチを引いたときに車両のスプリングブレーキが排気されない」とNHTSAは書いている。

 

「車両は、サービスブレーキペダルでエアブレーキシステムをファンダウンさせることにより、空気貯蔵を枯渇させて駐車する必要があります」

 

ドライバーが故障を検知してもブレーキのファンダウンを行わない場合、車両が適切にパークに移行せず、意図せず動いてしまう可能性がある。

 

NHTSAは、この問題の原因を、トレBEVのPVMの機械部品が「設計仕様の上限に達しているなど公差の積み重ねにより、内部の空気漏れが大きくなっている」と特定している。

 

 

■■ 電気トラックは、大量使用できるほど信頼性が高いとはまだ言えない

 


ボルボのリコールは、米国で236台、カナダで4台のボルボVNRトラックを対象としている。

 

ニコラのリコールは364台のトラックを対象としている。

 

600台以上のトラックの潜在的な安全問題は、心配の種ではないように見えますが、これらの600台以上のユニットは、現在アメリカの道路や高速道路を走っている電気トラックの巨大な塊に相当し、クラス8の電気トラックはまだそれほど多くないからだ。

 

 

さらに、電気トラックを取り巻く新技術は、安全上のリコールに非常に敏感で、ガスやディーゼルで走るレガシー製品よりも多い可能性があることも示している。

 

 

ニコラは、5月1日までにトレBEVトラックのディーラーと所有者の両方に通知すると報告している。

 

ボルボは、VNRエレクトリックについてすでにディーラーに通知しており、6月2日までに所有者に通知する予定である。

 

両トラックの販売店は、欠陥部品の交換品を無償で提供する予定である。

 

 

電気トラックはリコールが多発している。

 

ニコラのバッテリー電気トレBEVの安全リコールは今回が3回目で、過去2回のリコールは2022年2月に137台、9月に93台がそれぞれ異なる安全上の問題でリコールされている。