パレスチナ・アラブのテロリズムと欧米のモラル・アパシー

Palestinian Arab Terrorism and the West's Moral Apathy

イスラエル首相ネタニヤフ

(Abir Sultan/Pool via AP, File)

 

【PJMedia】by:ベン・シャピロ  2023年4月12日 12:35 am
  https://pjmedia.com/columns/benshapiro/2023/04/12/palestinian-arab-terrorism-and-the-wests-moral-apathy-n1686517

 

今週、世界中のユダヤ人が、エジプトからの脱出を祝う「過越の祭り」を迎えた。

 

私たちは、セダーテーブルを囲んで、出エジプトの物語を伝える文章の大要である「ハガダー」を読みながら、次の言葉を口にした。

 

 

「そして、これ(神の祝福と律法)が私たちの父祖を守り、私たちを守ってくれているのだ。たった一人が生じて私たちを滅ぼそうとしただけでなく、各世代において、彼らは私たちを滅ぼそうと立ち上がり、神はその手から私たちを救ってくださるからです」

 

 

イギリス出身で、現在はイスラエルのエフラット(いわゆるヨルダン川西岸、聖書時代のイスラエルの中心地)に住む7人家族のディー一家は、間違いなく同じ言葉を口にした。

 

そして4月14日(金曜日)リナ・ディー(15歳)、マイア・ディー(20歳)と母親のルーシー(48歳)は、ヨルダン渓谷をドライブして、ヨシュアユダヤ人をヨルダン川を渡らせたであろう場所からほんの数キロ離れたティベリアに向かう途中だった。

 

 

そこで、パレスチナ系アラブ人のテロリストに襲われ、車に20発の弾丸を撃ち込まれ、射殺された。

 

 

ガザ地区の政権党であり、ユダヤサマリアパレスチナ・アラブ地域で強力な力を持つハマスが、この殺人を祝福した。

 

「我々はヨルダンバレー作戦を祝福し、占領軍が我々のパレスチナ人民と祝福されたアル・アクサ・モスクに対する侵略を続けないように警告する」と彼らは言った。

 

一方、夫であり父親でもあるラビ・レオ・ディーは、家族の半分を弔った。

 

 

イスラエルの国旗は、今日、人類にメッセージを発信している。私たちは決してテロを正当なものとして認めない。私たちは決してテロを正当なものとして認めませんし、殺人を犠牲者のせいにしません。テロリストと被害者の間に道徳的な同等性など存在しないのです」。

 

 

悲しいことに、メディアは道徳的同等性というゲームを行い、2人の姉妹とその母親の殺害を、イスラエル人とパレスチナ・アラブ人の間の想定される「暴力のサイクル」の新たなラウンドとして扱った。

 

もちろん、その「暴力の連鎖」では、パレスチナ・アラブのテロリストは罪のない市民を標的にし、邪悪な目的を達成するとキャンディを配る。

 

一方、イスラエル国防軍はテロリストを根絶やしにして破壊しようとする。

 

しかし、メディアにとっては、すべて同じことなのだ。

 

 

サンデー・タイムズ紙(英国)は、「英国人ラビの娘たちがヨルダン川西岸のドライブ・バイ・シューティングで死亡」と宣伝し、誰がなぜ撃ったのか、何の説明もないままである。

 

 

英紙ガーディアンは「ヨルダン川西岸での銃撃で英国人姉妹2人が死亡、母親が負傷」とツッコミ、AP通信は「イスラエルレバノン、ガザを攻撃し、ヨルダン川西岸で2人死亡」と省略した嘘をついた。

 

 

バイデン政権も同じである。

 

ここ数週間、テロが拡大する中、バイデン政権はイスラエルに「デ・エスカレート」を促した。

 

まるで、日常的なテロ行為から国民を守る道徳的義務を無視できる国家があるかのように。

 

その代わりに、バイデン政権はイスラエルの米国大使マイケル・ヘルツォークを呼び、「ラマダン、過越祭、イースター休暇に向けた緊張をさらに高めるような行動やレトリックを控えることが重要だ」と強調した。

 

この下劣な道徳的同等性は、テロリストが民間人を殺害し、他の暴力を強化する動機となる。

 

結局のところ、デメリットはないのだ。

 

 

メディアが正当な自衛をテロとみなし、テロを正当な自衛とみなすとき、テロリストは繁栄する。

 

 

1月27日以降、イスラエルでは18人の民間人がテロリストによって殺害された。

 

テロが増加すればするほど、より大規模な介入の必要性も高まる。

 

そして、同じメディアと左翼政府は、再び「暴力の連鎖」を批判し、さらなるテロを助長するのである。

 

どの世代でも、物語は同じです。

 

どの世代でも、ユダヤ人を滅ぼそうとする者がいて、どの世代でも神の恵みによって、彼らは失敗する。

 

しかし、だからといって、良識のある人々は、邪悪なテロリストに立ち向かうことから解放されることはないだろう。

 

その代わり、無関心な加担は、命を奪うことになるのだ。