【Zero Hedge】BY:タイラー・ダーデン 2023年3月22日(水)11:45 AM
https://www.zerohedge.com/technology/bill-gates-says-age-ai-has-begun
マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツは、「ザ・ブログ・オブ・ゲイツ」の「AIの時代が始まった」と題する論説で、来るべきテクノロジーのパラダイムシフトについて述べている。
数十年前にパーソナルコンピュータの開発に貢献した億万長者は、技術革新について知っているようだ。
ゲイツ氏は、OpenAIの言語処理型人工知能が次の技術革命の最前線に立つと信じている。
ゲイツは、「私は、革命的と思わせる技術のデモンストレーションを2回見た」と書いている。
「1度目は1980年、ウィンドウズを含むあらゆる近代的なオペレーティングシステムの前身であるグラフィカル・ユーザー・インターフェースに触れた時だった」と述べている。
ゲイツの2回目の大きな驚きは、昨年、OpenAIのChatGPTが目覚ましい進化を遂げたことであったと述べている。
「AIの発展は、マイクロプロセッサ、パーソナルコンピュータ、インターネット、携帯電話の誕生と同じくらい基本的なことです。人々の働き方、学び方、旅行、医療の受け方、コミュニケーションの取り方を変えるだろう」。
ゲイツは、2016年からOpenAIと連絡を取り合い、昨年はチャットボットを訓練してアドバンスト・プレースメントの生物学の試験に合格させることに挑戦したという。
その数カ月後には、ボットが大学レベルの生物学コースに合格できるようになったという。
この結果を見たゲイツは、将来について、コンピューターやスマートフォンのように、AIが日常的に人間に絡んでくることを考え始めたのだ。
「このことがきっかけで、今後5年から10年の間にAIが実現できるあらゆることについて考えるようになりました」。
ゲイツは、自身が創業したマイクロソフトがOpenAIに100億ドル以上の資金提供を約束するなど、AIの軍拡競争において重要なプレーヤーとして浮上している。
しかし、どんな新しい技術でもそうだが、常に懸念はつきものだ。
ゲイツは、そうした問題のいくつかに言及した。
「どんな新しい技術でも、その破壊力は人々を不安にさせるものです。労働力、法制度、プライバシー、偏見など、難しい問題を提起しているのです」。
バイアスの問題については、AIトレーナーがChatGPTを左寄りの回答へと偏らせるという苦情が数多く寄せられている。
これは、イーロン・マスクが「覚醒しない」代替チャットボットを開発する新プロジェクトで、引き受けたとされるほど、重大な問題になっている。
ChatGPTの共同制作者ですら、世界は「潜在的に怖い」AIからそれほど遠くないかもしれないと警告している。
そして不穏なのは、ゲイツやファイザー社のCEOアルバート・ブーラ、連邦政府のような人物が決定した真実を、AIが強制するようにプログラムされた場合だ。
ゲイツは、AIが人間にとってゲームを変える可能性があることに熱意を示しているが、その裏返しでもある。
この技術は極端な検閲の道具になる可能性があり、それに比べればツイッターの検閲プログラムは些細なことに思えるかもしれない。