大気汚染。世界的な健康被害

Infographic: Air Pollution: A Global Health Threat | Statista


【Zero Hedge】タイラー・ダーデン著 2023年3月19日(日)午前10時00分

https://www.zerohedge.com/geopolitical/air-pollution-global-health-threat

 


大気汚染は人類にとって最大の環境健康被害であり、年間600万人以上の死者と、8兆ドル以上に相当する経済的コストにつながっている。

 

 

これは、スイスの大気質技術会社IQAirが3月14日(火曜日)に発表した「World Air Quality Report 2022」によると、このようになる。

 

スタティスタのアンナ・フレックによると、調査対象となった131の国・地域・領域のうち、2022年に年間PM2.5濃度が5μg/m3以下という世界保健機関の大気ガイドラインを満たすのはわずか13で、その多くはオセアニア地域であるという分析結果が出ている。

 

以下のグラフは、世界的に空気の質に大きな差があることを示しており、パキスタンのラホール(PM2.5粒子/m3 97.4μg)、インドのデリー(92.6)といった都市は、いずれもWHOガイドラインを10倍以上超えている。 一方、アイスランドレイキャビク(3.3)やエストニアのタリン(4.8)といった都市は、ガイドラインを満たす数少ない都市となっている。

 

報告書によると、大気汚染はすでに脆弱なコミュニティに特に大きな影響を与え、汚染に関連する死亡者の90%以上が低所得国および中所得国で発生している。

 

アフリカ、中央アジア、南アジアは、人口で加重した年間平均PM2.5濃度が最も高い国であることが強調されている。

 

これは、国によってデータの利用可能性に大きな格差があることを含めても、アフリカ54カ国中19カ国しか、論文で使用可能な十分なデータを保有していなかったということだ。

 

IQAirでは、PM2.5濃度を直径2.5ミクロンまでの微粒子エアロゾル粒子の量と定義している。大気質の分類で一般的に使用される6つの主要な大気汚染物質の1つであり、環境中での普及率と健康への影響の点から、最も有害であると広く考えられている。

 

後者には、喘息、がん、肺疾患、心臓病、早期死亡などの健康状態を引き起こしたり悪化させたりすることが含まれる。