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【RT】2023年3月18日
https://www.rt.com/business/573138-western-banking-crisis-russia/
同国の金融セクターへの直接的な影響はない、とエルビラ・ナビウリナは語る。
ロシア中央銀行のエルビラ・ナビウリナ総裁によると、米国で発生した銀行危機は世界経済のリスクを高めているが、ロシアに直接影響を与えることはできないという。
モスクワは以前、欧米の制裁とそれに伴う国際金融システムからの切り離しは、ロシアにとって「不幸中の幸い」であることが判明したと述べた。
ナビウリナは3月17日(金曜日)の記者会見で、「外部環境を評価する上で、米国と欧州の銀行システムにおける現在の状況についてコメントせざるを得ない」と述べた。
「ロシアの金融システムに直接的な影響はないが、この新たな要因は、それ自体で世界経済の将来の軌道に関する不確実性を付加するものである。」
ナビウリナによると、最近の出来事は、欧米の中央銀行にとって、金融政策目標の追求の継続と金融システムに対するリスク管理のバランスを見つけるという問題を悪化させている。
「一方では、金利やその他のリスクに対して金融セクターが脆弱であることがわかる。他方で、現在のインフレ圧力は依然として高まったままです。このような状況が重なると、最近見られた強いデータにもかかわらず、世界経済が後退するリスクが...高まる可能性があります」と説明した。
また、ロシアにとって世界経済の減速は、同国の輸出需要の低下を意味し、インフレ圧力を高めることになると付け加えた。