G7、ロシア産原油の価格上限を再考へ

ロシアの海上石油輸出に3ヶ月間、1バレルあたり60ドルの価格上限が課されることになった。

 


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【RT】2023年3月8日

https://www.rt.com/business/572627-g7-reconsider-russia-oil-price/

 


米国財務省のテロ資金調達・金融犯罪担当次官補であるエリザベス・ローゼンバーグ氏によると、G7はロシア産原油海上輸出の価格上限を、おそらく今後数週間以内に再考する予定だという。

 

ロシア産原油の出荷に適用されている1バレルあたり60ドルの価格上限は12月5日に施行され、EUとオーストラリアが支持していた。

 

 

ローゼンバーグ氏は、米国の石油産業の中心地ヒューストンで開催されたCERAWeekエネルギー会議の傍ら、RIA のボスティに対し、「私が言えるのは、G7は3月に上限を再評価する予定だということだけだ」と述べた。

 

同高官は、価格上限が世界の原油市場の需給バランスに与える影響に関する問題から逃げたとされる。

 

また、制裁の効率性や、モスクワが進める政策を変更する能力についてもコメントを避けた。


一方、米国のエネルギー特使アモス・ホクスタインは、ロシアに原油や燃料を安く売らせるためにG7と同盟国が課した価格キャップはうまく機能していると述べた。

 

この措置は、貨物が1バレルあたり60ドル以下で購入されない限り、欧米企業がロシアの石油の輸送に保険やその他のサービスを提供することを禁止している。

 

同様の価格上限は、2月5日からロシアの石油精製品に適用されている。

 

同盟国は、ロシア産のディーゼル、ジェット燃料、ガソリンの価格上限を1バレルあたり100ドルとし、工業用燃料油など原油価格以下で取引されるその他の石油製品については1バレルあたり45ドルの上限を設定することで合意した。

 

今週初め、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、G7諸国は市場価格の水準に基づき、実際には存在しないロシアの石油の価格上限を設定したと述べた。