【フリーウエストメディア】2023年2月16日
イスラエルの会社が、選挙運動関係者のアカウントをハッキングし、偽のユーザーアカウントを操作していたと言われている。
秘密工作員が運営するテルアビブの会社は、世界中で選挙を操作していると主張している。痕跡は欧州にも及んでいる。
これまで知られていなかったイスラエルの会社が、世界各地で選挙操作を行っていたという。
「チーム・ジョルジュ」の名で活動する同社は、テルアビブに拠点を置き、偽情報を販売する民間業者からなるチームだ。
ドイツの週刊誌『Der スピーゲル』、イスラエルの新聞『ハアレツ』、ジャーナリストネットワーク『フォビディン ストーリー』などさまざまな報道によると、選挙操作やアフリカやヨーロッパの政治家のハッキングを専門とするイスラエルの超秘密企業が関与しているという。
提供されるサービスには、実際の大規模な偽情報キャンペーンやハッキング攻撃が含まれていると報じられている。
それによると、元エージェントや軍人によって運営されているとのこと。
同チームはこれまでに、ケニアやナイジェリアなど33の国の選挙キャンペーンや投票に介入している。
27のケースで工作員は成功を収めたという。
イスラエル、ロシア、米国の政治に干渉する行為だけは除外されたようだ。
■■ ソーシャルネットワーク上の偽アカウント
ソーシャルネットワークに影響を与えるため、同社はAIMSという独自の技術プラットフォームを立ち上げ、これを通じてわずか数分で偽アカウントを作成したと言われている。
現在、フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどのプラットフォーム上のこれらのアカウントの合計 3万を制御し、どうやらネットワークが偽を認識することは不可能であるように専門的に。
フォビディン ストーリーは、ウェブ上で検索できないAIMS(アドバンスト・インパクト・メディア・ソリューションズ)ツールで捏造された、しばしば非常に有害なこれらの偽アカウントの存在を確認している。
「シャノン・エイケン」という金髪の可愛いアバターが、アマゾンのアカウントを使って、自分の顧客の政敵の家に性具を注文し、ライバル候補の妻に彼が浮気していると思わせてしまったと、ホルヘは語っている。
「その後、その話が漏れてしまい、彼は家に帰れなくなった。選挙戦は好転した」とジョルジェは語った。
「チーム・ホルヘ」。
自身は、こうした偽情報キャンペーンを「情報戦」と表現するのが好きで、最高入札者にサービスを売り込んでいる。
パンフレットには、「戦略的情報」「国民の認識」「情報戦」「通信セキュリティ」、そして「D-Day」のための「特別パッケージ」を組み合わせ、「互いに喰い合い、高め合う」戦略を提案している。
使用されるツールには最新の技術開発が含まれ、人工知能がオンデマンドでバイラル投稿を生成する一方、テレグラムアカウントの遠隔ハッキングがそのサービスリストを充実させた。
このように、ボットネットワークの導入、偽情報の拡散方法、反対派のハッキングなどが、選挙への介入に関する「解決策」として提案されているのである。
■■ イスラエルの元軍人が経営する会社
この会社のトップは、イスラエルの実業家で元軍人のタル・ハナンだと言われている。
同社はテルアビブのほか、ギリシャ、ボスニア、インドネシア、そして今回のウクライナなどにも進出しており、これらの国々で選挙工作を行った可能性が指摘されている。
調査によると、同グループはケニアの高位選挙管理者のテレグラムアカウントに一時的にハッキングし、そこにあるすべてのメッセージを読み、被害者に代わって他のユーザーにメッセージを気づかれないように送信したようである。
スタッフは、元エージェント、兵士、特殊部隊のメンバーで構成されている。
同社は1999年に設立された。
ラジオ・フランスのフランス人ジャーナリストが、2022年夏の選挙の延期、あるいは中止を望むアフリカの指導者の代理人を装って、ハナンの取引を暴露したのである。
しかし、何度もズームアップして議論しても、「ジョルジュ」は匿名を貫いた。
この仕事は、600万ユーロほどかかると「ジョルジュ」は告げた。
また、2016年にフェイスブックのデータをもとに、パーソナライズした広告でユーザーを狙い、ブレクジット投票や2016年の米大統領選に影響を与えたとして話題になったイギリスの企業、ケンブリッジ・アナリティカとのつながりもある。
2015年には、両社はナイジェリアの選挙戦に介入していたと言われている。
他にも不穏な例は多い。
覆面記者とのさまざまな会合で、ハナンは世界中に100人の従業員がいることを自慢していた。