ポーランド、EUの禁輸措置にもかかわらずロシアの原油を希望 - コメルサント紙

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【RT】2022年11月16日

https://www.rt.com/business/566650-poland-russian-oil-imports/

 


エネルギー大手のオルレンは、来年、年間300万トンの原油の納入を要請したと日刊紙が報じている。

 


モスクワの日刊紙コメルサントが11月16日(水曜日)に報じたところによると、ポーランドは、制裁対象国からの輸入を断念するという同国当局の誓約にもかかわらず、「ドルジバ」(友好)パイプラインを通じて2023年もロシアの石油を購入し続ける計画であるとのこと。

 

 

ポーランドの大手石油精製・小売業者オルレンは、ロシアの石油・ガス輸送会社トランスネフチに、2023年にドゥルジバ・パイプラインを通じて300万トンの石油を受け取る入札を行ったと、同アウトレットはポーランドの情報源を引用して報じている。

 

トランスネフチは、どの企業からの受注なのか、要求数量は特定せずに確認したという。

 

12月5日には、ロシアの原油と石油製品に対するEUの禁輸措置が発効する。

 

また、ドゥルジバ・パイプライン経由の配送には適用されないが、同パイプラインの北側支線を通じて石油を受け入れているドイツとポーランドは、2023年初めからロシアの石油を自主的に放棄すると公式に発表している。

 

コメルサントは、ポーランドの石油会社がトランスネフトと活発な長期契約を結んでいると指摘し、同国のズビグニエフ・ラウ外相が11月14日(月曜日)に、協定から一方的に離脱した場合、オルレンはペナルティを支払うリスクがあると発言していたことを紹介している。

 

現在、オルレンはスポット市場でのロシア産原油の購入を停止しているが、タットネフト(2024年まで年間240万トン)およびロスネフト(年間360万トン)との長期契約に基づいて原油の供給を継続していると、同アウトレットは報じている。

 

ロスネフトとの契約は2021年3月に2年更新され、2023年1月、2月も有効であるらしい。

 

この問題について、トランスネフトの副社長であるセルゲイ・アンドラーノフ氏は、ドゥルジバ・パイプラインの南側を利用する同社の顧客からの入札に加え、「2023年にベラルーシを経由した配送を求めるポーランドの消費者からの入札がある」と述べている。

 

アンドローノフ氏は、ドイツのロシア産原油の買い手も、ロシアからの「安定的な原油供給の確保について、同様に合理的であってほしい」とも述べた。

 

ドゥルジバは世界で最も長いパイプライン網の一つで、欧州ロシア東部からチェコ、ドイツ、ハンガリーポーランドスロバキアの精製所まで約4000キロメートルの原油を輸送する。