ドイツ、ノルドストリーム調査でウクライナ人容疑者を捜索:メディア

Denmark closes Nord Stream sabotage probe: police

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【Insider Paper】AFP通信 2024年8月14日 午前6時31分
https://insiderpaper.com/germany-seeks-ukrainian-suspect-in-nord-stream-probe-media/
ドイツ検察当局が、ノルドストリームガスパイプラインの破壊行為に関するウクライナ人男性の逮捕状を発行したと、ドイツメディアが8月14日(水曜日)に報じた。


謎の爆発がパイプラインを襲ってから2年間、ウクライナとロシアはともに関与を激しく否定しており、誰の仕業なのか憶測が飛び交っていた。


しかし、ドイツのメディアは8月2日、ポーランドに最後の住所があるとされるダイビング・インストラクターのウクライナ人男性に欧州逮捕状が請求されたと報じた。


ポーランドの検察当局がAFP通信に語ったところによると、6月に「ヴォロディミル・Z」と名乗る男の逮捕状を「ドイツでの手続きに関連して」受け取ったという。


しかし、この男は拘束される前に7月初めにウクライナに向かったという。


ARD放送局やDie Zeit紙、スイス・ツァイトゥング紙によると、ドイツの捜査当局は、この男がノルト・ストリームのパイプラインに爆発物を仕掛けたダイバーの一人だと考えている。


また、ウクライナでダイビング・スクールを経営している夫婦と思われる男女2人のウクライナ人も特定したという。
しかし、彼らに対する逮捕状はまだ出されていない。


ドイツのさまざまなメディアが8月14日(水曜日)、ヴォロディミル・Zとその女性と接触したと報じたが、両者とも関与を否定している。


ドイツ連邦検察庁はAFPの取材に対しコメントを拒否した。


ドイツ政府のウォルフガング・ビューヒナー報道官も、今回の報道について直接のコメントはしなかったが、ドイツの検察当局の「捜査は、関係者が誰であろうと、どのような結果につながろうと、法律に従って行われている」と強調した。


ビューヒナー氏は記者会見で、捜査の結果は「もちろん、ロシアがウクライナに対して違法な侵略戦争を行っているという事実は何も変わらない」と述べた。


ポーランドの検察当局によると、容疑者がポーランドを出国できたのは、ドイツの捜査当局が容疑者を「指名手配者のデータベースに含めなかった」からだという。


ポーランド国境警備隊は、ヴォロディミル・Z容疑者を拘束したことを知らなかったし、拘束する根拠もなかった」と検察当局はAFP通信に語った。


ノルドストリームの2つのパイプラインは、モスクワのウクライナ侵攻をめぐる西側の制裁に対する報復と疑われ、ロシアがヨーロッパへのガス供給を削減したため、地政学的緊張の中心にあった。


2022年9月、デンマークボーンホルム島沖のパイプラインで4件の大規模なガス漏れが発見され、地震研究所はその直前に2件の水中爆発を記録した。


ガス漏れは国際水域内であったが、2件はデンマーク排他的経済水域内、2件はスウェーデン排他的経済水域内であった。


ガス漏れが発生したとき、パイプラインは稼働していなかったが、ガスが地表に噴出し、大気中に放出された。


ドイツメディアの報道によれば、ウクライナの容疑者たちは、テロに使われた爆発物をアンドロメダ号と呼ばれるヨットで輸送した罪に問われている。
同ヨットは2023年1月にもドイツの捜査当局によって捜索されている。


当時の報道によると、5人の男と1人の女からなるチームがロストック港からヨットをチャーターし、作戦を実行したという。


2023年6月、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、パイプライン爆破計画についてキシフは何も知らないと主張した。


ゼレンスキーはドイツの日刊紙『ビルト』のインタビューに答え、「私はそんなことはしていない」と語った。


デンマークスウェーデン、ドイツの3カ国は、今回の爆発について調査を開始した。


しかし、デンマークスウェーデンは今年初めに調査を打ち切った。